映画感想文(2)「思い、思われ、ふり、ふられ」(アニメ)

はじめに

急遽、「思い、思われ、ふり、ふられ」の映画(アニメ版)を観てきました。元々観ようかなーその前に原作読むかーと思っていたのですが、教育実習が始まったら観に行けない、調べたらレイトショーやってる、行くしかない!と思って行ってきました。即断即決速攻です。私は実はこの作品の原作者・咲坂伊緒先生の作品が結構好きで、『アオハライド』も『ストロボエッジ』も全巻持っています。というか初めて買った少女漫画が『アオハライド』なので思い入れもあります。映画も両方観たしイラスト集も持っています。そして『ふりふら』も買っていたのですが、大学に入ってからいつのまにか買わなくなっていました。なのでせっかくなら原作全部読んでから映画に行くぞーと思っていたのですが、まあ結局間に合わずに映画を観てきたわけです。

映画の感想を書くつもりでnoteに書き始めましたが、「はじめに」が長くなっています。少女漫画もまた久しぶりに色々と読み直して感想とか考察を書きたいところです。多分自分の恋愛観にも色んな所で影響を与えているので。特に影響を与えているのは多分『アオハライド』の菊池くんで、当時「菊池教」という言葉まで使っていた記憶があります。まあこの辺を書き始めるとさらに長くなってしまうので、そろそろ本題へ入ろうかと思います。

あ、ちなみにネタバレはしないつもりです。読書感想文もそうですが、基本的にネタバレは無しで感想を書くようにしています(多分?)。とか書きながらもしネタバレしていたらすみません。まあネタバレか微妙なラインのネタバレすら嫌な人は多分読まないでしょうということで……。

感想

まず始まってすぐ、いいなーと思ったのは雨の音です。もうストーリーとか関係無く、雨の音がきちんと重なって聞こえたのがとても良いなと思いました。あと音関係でいうと音楽は全体的にメルヘンな感じ(?)でびっくりしました。慣れればそれはそれで楽しかったのですが、アニメのアオハライドのイメージがあったので……。どちらかといえば「告白予行練習」の映画に雰囲気が近かったような気がします(もうだいぶ前なのでうろ覚えですが)。音楽はBUMPということを知らなかったのですが、クライマックスで良い感じに流れました。そのクライマックスが時間的にはまだ中盤の所でくるのがダブル主人公のこの作品らしいなぁと思いました。

次に最初から少し原作と違ったのも面白かったです。主人公達の出会い方が少し違っていて、こういう原作との違いも楽しみの一つだよなぁと思いました。その他にも色んな所が原作とちょっと変わっていて、カットされたところを別のところで使ったり、みたいな。ただ正直カットされ過ぎた印象もありました。特に理央くんの心境の変化が映画だと早すぎて、なんというか、もうちょっと良い奴なんだよーーと言いたくなりました。映画だと仕方がないのはわかっているのですが、ちょっとモヤモヤポイントです。他にも登場人物の背景はカットされた所はありましたが、それらは上手くまとまっている印象があったのですごいなぁと思いました。

内容については、色々詰め込まれているので思うところは色々ありました。でも具体的にはまあ漫画の方が多分情報が多いので詳しく書かなくてもいいかなーと思います。個人的に印象深かったのは家族というテーマの部分の締め括りの部分で、思わず顔を背けてしまいました。私が家族と向き合うのはまだまだ先のような気がします。全体的には「みんな色々悩みがある」という感じです。ざっくりし過ぎではありますが、本当にその通りなんじゃないかと思います。最初からこの作品は正反対の二人をメインで描いて両方肯定するというスタンスなので、そういう人それぞれという部分は色んな所で色んな形で見られます。これは人によって印象に残る場面も違うでしょうし、また同じ人でも二回観ればその時々で思う所は変わるだろうと思います。そういえば余談ですが、結構前に観た「さよならの朝に約束の花をかざろう」という映画では受け取るメッセージが多すぎて処理しきれなかった記憶があります。一番もう一度観たいと思っている映画なのですが、あまり評判にはならなかったような気がします。DVDが出ているようなのでそのうち買ってまた観てみようと思います。皆さんも興味があればぜひ(宣伝)。

あともう一つ何か書こうと思っていたのに忘れてしまいました。忘れてしまったのでまとめます。まとめると、「あかりちゃ〜〜ん!!!」です。気づく人、気遣える人が苦労するというのは現実でもあるあるなんじゃないかなぁと思います。私は気づくのがとても苦手なのですが、少しでも気づく人達の負担が減るようにしたいなぁと思っています。「言ってくれたらやるのに!」という事なんて山ほどあると思いますが、きっと当人にとってはさっさと自分で片付ける方が楽なのでしょう。まあ負担であることに変わりはないと思うので、できるだけ気づけるようになるしかないんだよなぁと思います。

あ、恋愛映画なのに恋愛についての感想を書き忘れていました。ちょっとだけ書きます、ちょっとだけ。まず恋愛観は色々という前提で話は始まります。映画関係無く見ていて楽しいのは理央くんなのですが、映画はちょっと展開が早すぎたなぁというのは最初に書いた通りです。映画で印象に残ったのは朱里ちゃんですかね。「これって始まりの合図?」みたいな。現実でもこういうのってあるんでしょうか。脈ありサインというのはよく見かけるのですが、実際に見たことはほとんどありません。まあ恋愛系の記事でよく見かけるのに実際に見たことが無いのは私のせいなのでしょう。ともかくこれが大事なのだろうということに気づいたのは結構最近な気がします。でもいきなり「好きになって」とは言えないし、滑りそうになった所を咄嗟に支えることもありません。というか脈ありサインについて調べても「はあ?」って思うものも結構あるので、この点はまだこれから要勉強です。まあそれ以前の問題が色々ありますが……はあ。とりあえず切り替えて……次に乾くん。好きな人に側にいて欲しい、わかる、わかるよ。でも大学生って多分一番そこから遠いような気がします。乾くんが高校生ということを考えるとまだ若いもんなぁと思ったりしますが、純粋に真剣さが伝わってきます。そして好きな人に側にいて欲しいってセリフを実際に言うとしたら、多分就職後の転勤の時じゃないかと思っています。つまり、一緒についてきて欲しい的な感じです。大学生も就職する時に距離が離れる事は多い気がしますが、最初から合わせる人達は合わせるだろうし、合わせない人たちは最初から側にいる事を諦めています。後者はのちに一緒に住むことを考えているのかどうかわかりませんが、ともかくその時点では一緒にいる必要は無いということでしょう。まあ私はもうすぐ卒業なのでこの点はもう考える必要は無いかなぁと思います。いや、でも就職しないからまだあり得るか。漠然と無さそうだなーとは思ってしまっていますが、良い出会いがあったらいいなぁと思います。

おわりに

最後に「あかりちゃ〜〜〜ん」と書きながら、やっぱりもう少し二つのストーリーを丁寧に描いて欲しかったなぁと思いました。時間の都合があるのはわかっているのですが、そこをなんとか。由奈編と朱里編に分けるとか?流石に厳しいか。映画でなかったものを映画にする難しさなのだろうなぁと思います。

また少女漫画もぼちぼち読み直したいなーと思います。新しく買うつもりは今のところありませんが、買うとしたらなんですかね。『ひるなかの流星』の作者の他の作品は面白そうだなーと思った記憶があります。この前青春系の小説を読み返しましたが、そういう流れが来ているのかもしれません。青春かー、坂口安吾の青春論でもまた読んでみようかなぁと思ったりもします。そういえばここ1ヶ月全然娯楽本を読んでいませんが、もうしばらく読まないと思います。10月半ば辺りからまた週一冊を目標に読んでいきたいなと思います。


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