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Webデザインで最適なフォントサイズの選び方

Webデザインにおいて、フォントサイズはユーザーの可読性に大きく影響します。

適切なフォントサイズを選ぶことで、Webサイトの文章の読みやすさを向上させることができます。
本記事では、Webデザインにおける最適なフォントサイズと、その設定方法について詳しく解説します。


Webデザインに最適なフォントサイズ


デスクトップとモバイルでのフォントサイズ

デスクトップサイトでは、Googleが推奨している16pxが一般的な標準サイズとして使われます。一方、モバイルサイトでは約14pxが一般的です。

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでは、画面サイズが小さく、文字が小さく見えがちです。

そのため、デスクトップサイトよりも少し大きめのフォントサイズにすることが推奨されます。
ただし、フォントサイズを大きくしすぎると、画面に表示できる情報量が減ってしまうため、全体の文章量を考えてバランスを取ることが重要です。

対象ユーザーによってフォントサイズを調整する

ユーザー層に応じてフォントサイズを調整することが重要です。

高齢層向けサイトでは、18px以上のフォントサイズがおすすめです。高齢者は視力が衰えている場合が多く、小さな文字を読むのが困難な場合があります。そのため、高齢層向けサイトでは、フォントサイズを大きくすることで、読みやすさを向上させることができます。

また、子供向けサイトでは、14px程度のフォントサイズが適切です。
しかし、対象年齢がかなり低い場合は、大人よりも視力が発達していないため、小さすぎるフォントは読みづらく、集中力を欠く可能性があります。

ただ、ECサイトなど子供に決裁権がないようなサイトでは、最終決断は大人が行うため、通常のサイズで制作することが想定されます。

最小フォントサイズの基準とは

Webデザインでは、10px以下のフォントサイズは避けるべきです。
小さすぎると可読性が低下します。

フォントサイズが小さすぎると、文字がつぶれて見え、読みづらくなってしまいます。特に、長文を読む場合や細かい情報を見たい場合、小さなフォントサイズはユーザーにとってストレスになります。

また、視覚障害者や高齢者など、視力に問題を抱えているユーザーにとっては、小さなフォントは非常に読みづらいです。そのため、Webデザインでは、10px以下のフォントサイズは使用しないようにしましょう。


一行あたりの文字数とコンテンツ幅


一行あたりの文字数

一般的には、一行あたり35文字から40文字程度が理想とされています。
これ以上多すぎると読みづらくなります。

例1 : note (35文字)

例2 : NewsPics (34文字)

一行あたりの文字数が多すぎると、目が左右に移動する距離が長くなり、疲労感が増します。

また、文章の途中で改行される箇所が多くなると、文章の流れが途切れてしまい、理解しづらくなってしまいます。
そのため、一行あたりの文字数は、読みやすさを考慮して適切な範囲に収めることが重要です。

デバイス毎の設定方法

レスポンシブデザインを採用し、デバイスにあわせてフォントサイズと行間を自動調整することが重要です。

レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに合わせてレイアウトを自動的に調整する技術です。

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでは、デスクトップサイトよりも画面サイズが小さいため、フォントサイズを小さくする必要があります。
また、行間も調整することで、文字が詰まって見えたり、逆にスカスカに見えたりするのを防ぐことができます。


行間・字間の最適化


行間の設定

行間(line-height)は、フォントサイズの1.5倍から1.8倍が目安です。読みやすさを優先することが大切です。

行間が狭すぎると、文字が詰まって見え、読みづらくなります。
逆に、行間が広すぎると、文字がスカスカに見え、文章全体が間延びしてしまいます。
そのため、行間は、文字と文字の間隔が適切に保たれ、読みやすいように設定することが重要です。

字間の設定

字間(letter-spacing)の設定により、文字の詰まり具合を調整できます。0.05em~0.1emの範囲で適切に設定しましょう。
字間が狭すぎると、文字が詰まって見え、読みづらくなります。

逆に、字間が広すぎると、文字がスカスカに見え、文章全体が間延びしてしまいます。
そのため、字間は、文字と文字の間隔が適切に保たれ、読みやすいように設定することが重要です。

余白の活かし方

セクションごとに適切な余白を設定することで、視認性が向上し、情報が整理しやすくなります。余白とは、文字や画像などのコンテンツとコンテンツの間のスペースのことです。

余白を適切に設定することで、コンテンツがスッキリと見え、視認性が向上します。
また、余白は、コンテンツを区切る役割も果たします。セクションごとに適切な余白を設定することで、情報が整理され、ユーザーは目的の情報を見つけやすくなります。

その他、文字の見やすさに関わる要点


文字のコントラストに注意

背景色と文字色のコントラストを十分に高めることで、視認性が向上します。特に高齢者や視覚障害者に配慮しましょう。

文字のコントラストとは、文字の色と背景色の色の差のことです。
コントラストが低いと、文字が見えにくくなり、読みづらくなってしまいます。

特に、高齢者や視覚障害者など、視力に問題を抱えているユーザーにとっては、コントラストが低い文字は非常に読みづらいです。
そのため、Webデザインでは、文字のコントラストを十分に高めることが重要です。

太字や斜体の効果的な使用

重要なポイントや強調したい部分には太字や斜体を使用し、視覚的に目立たせましょう。太字や斜体は、文字を強調するための効果的な手段です。

重要なポイントや強調したい部分を太字や斜体にすることで、ユーザーの視線を誘導し、重要な情報を伝えやすくなります。

ただし、太字や斜体を使いすぎると、かえって読みにくくなってしまうため、適切な範囲で使用することが重要です。

フォント選びのコツ

読みやすさだけでなく、デザインの雰囲気やブランドイメージに合わせたフォントを選ぶことが重要です。
フォントは、Webサイトのデザインに大きな影響を与える要素の一つです。

読みやすさだけでなく、デザインの雰囲気やブランドイメージに合わせたフォントを選ぶことが重要です。
例えば、子供向けサイトであれば、可愛らしいフォントを選ぶのがおすすめです。一方、企業サイトであれば、信頼感を与えるフォントを選ぶのがおすすめです。

まとめ


適切なフォントサイズと行間、字間を設定することで、Webサイトの可読性とユーザー体験が大幅に向上します。
これらのポイントを押さえて、美しいWebデザインを実現しましょう。

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