【チェコ移住】同伴ビザ取得の流れ
今回は移住に伴い、自力でチェコ共和国の同伴(帯同)ビザを取得した際の流れについて、備忘録も兼ねてnoteにまとめようと思います。
はじめに:移住の経緯とビザ取得までの流れ
はじめに、私の移住の経緯とビザ取得までの大まかな流れについて、簡単にご紹介しようと思います。
2023年2月:転職に伴い、夫がチェコに移住 (当時はまだ結婚していませんでした)
2023年6月:入籍
2023年7月~8月:ビザ申請用書類集め
2023年8月:ビザ申請予約
2023年10月:大使館にてビザ申請
2023年12月:ビザ受け取り
2024年1月:私(妻)が後追いでチェコに移住
上記の通り、夫の後を追うようにチェコに移住した私ですが、入籍手続き〜同伴ビザ取得までの全てを自力で行ったので正直大変でした。。。
入籍手続きは、改姓や本籍等、パスポートに関連する事項の手続きもあるため、今回は夫のパスポートの登録事項に影響が無いよう、私が夫に合わせる形で変更しました。(早く選択的夫婦別姓の未来が訪れてくれ、、!)私のようなケースは稀かもしれませんが、移住前に入籍手続きを済ませておくと安心です。
以下にて詳細をまとめます。
ビザ取得までの手順
今回私が取得した同伴ビザの手続きの流れは下記の通りです。
①ビザ申請用の必要書類を集める
②チェコ大使館にビザ申請の予約を入れる
③チェコ大使館にビザ申請のため訪問
④ビザの許可後、チェコ大使館に保険会社の保険証コピーとパスポートを提出する
⑤ビザ貼付済みのパスポートを受領する
①ビザ申請用の必要書類を集める
ビザ申請で最も大変なのが、この①書類集めです。
参考までに私が用意した書類は下記の通りです。
(必要書類はチェコ大使館ホームページから確認できますので、念のためご確認下さい。)
1.ビザ申請用紙1通
(チェコ大使館ホームページからダウンロード可。)
2.カラー写真3枚(3.5cm×4.5cm縦長)
3.パスポート+パスポートのデータ面のコピー1部
4.滞在の目的を証明する書類
→戸籍謄本 ※要アポスティーユ認証・チェコ語訳
5.十分な生活費があることを証明する書類
→銀行の残高証明書 ※要チェコ語訳
6.クレジットカードの表面コピー
(VISA or MasterCard)
7.住居が確保されていることの証明書
→夫にチェコの賃貸契約書の認証コピーをチェコから日本に郵送してもらいました。(認証コピーの作成は、チェコの郵便局にて対応可能)
この契約書には私の名前も記載されている必要があるため、チェコで夫が暮らしているアパートの大家さんに、私の名前も記載された契約書を作成していただきました。
8.駐在員の家族の場合、駐在員本人のパスポートのデータ面コピー、労働許可証のコピーや(すでに持っている場合は)就労カードのコピー
→夫のパスポートと労働許可証のコピー
9.保険の書類
→PVZP保険(チェコの保険会社)のExclusiveタイプに加入
(※ビザ申請時の提出は不要で、ビザ許可後にパスポートと一緒に提出しました。)
10.犯罪経歴証明書
→県警の担当部門を訪問し、指紋採取などを経て発行していただきました。事前にお住まいの県を管轄する警察に問い合わせておくと安心です。※要アポスティーユ認証
◎チェコ語翻訳について(戸籍謄本/残高証明書)
チェコ大使館ホームページで紹介されている翻訳業社に依頼しました。
◎アポスティーユ認証について(戸籍謄本/犯罪経歴証明書)
アポスティーユ認証が必要な書類原本と申請書、返送用封筒を同封し外務省に郵送しました。
詳しくは外務省ホームページをご確認ください。
◎提出時には、上記の原本とは別に、提出用としてコピー1部を持参しました。
情報が少ないうえに、集める書類が多く、時間もかかるため、とにかく大変でした。。。
不明な点については大使館に問い合わせると回答していただけます。
書類を集めるだけでも一ヶ月ほどかかりました。特に、犯罪経歴証明書の発行依頼〜受取に10日間、アポスティーユ認証に3日程日数を要しました。
時間を要する書類から手続きしておくと、もう少し早く書類を集められたかもしれません。
②チェコ大使館にビザ申請の予約を入れる
必要書類を集めた後は、チェコ大使館ホームページで案内されているビザ申請予約専用のメールアドレスを通してビザ申請の予約を入れます。
私の場合、8/21に予約メールを送信し、ビザ申請日は10/6となりました。
約1ヶ月半も先の日付だったので、先に予約だけ入れておいて予約日までの間に書類を準備すれば良かったかも、、と思いました。
③チェコ大使館にビザ申請のため訪問
大使館から指定された予約日時に、東京都渋谷区広尾にあるチェコ大使館を訪問しました。
予約日の3日前に、大使館からメールで「事前書類に不備がないことを確認するために提出書類のPDFをお送りください」と連絡がありました。
このタイミングで、訂正が必要な箇所があれば大使館側から指摘があると思います。
私の場合、特に訂正する箇所はないとのことだったので、PDFで送付した書類の原本とコピー1部(提出用)を持っていきました。
インターホンで名前と用件を伝え、階段を降りて待合室で名前を呼ばれるまで待ちます。名前を呼ばれた後は、ビザ申請に必要な書類を提出します。
書類の不備や確認事項があれば、このタイミングで修正の指示や確認を受けます。
私の場合、夫が勤める会社の電話番号が分かればビザ申請書に書いてほしいと言われました。
生憎、待合室内の電波が悪くスマホで調べることができなかったため、「分かりません」と答えたら、「まあ大丈夫でしょう、何かあったらご連絡します」とのことで書類を受け付けていただきました。
その他については問題がなかったので、翻訳認証関連の手数料7,800円を支払い、この日の手続きは終了しました。
このタイミングで、パスポートを預けておくとビザ許可後にわざわざパスポートを提出する手間が省けるので、海外に行かれる予定のない方は楽です。
手続きとしては30分ほどで終わりました。
以下、注意点です。
・提出した書類は返却されないため、自分用にコピーを取っておく&PDFデータで保管しておくと安心です。
・上記の通り、チェコ大使館待合室では電波が通じないためビザ申請に必要かもしれない情報は予め書類やメモなどで持参しておくと安心です。(当時、私はワイモバイルを使用しておりました。)
・同じ枠で予約されている方の手続き状況によっては、ビザ申請に時間を要する可能性もあるため、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
④ビザの許可後、チェコ大使館にチェコの保険会社の保険証コピーとパスポートを提出する
ビザ申請のちょうど1ヶ月後の11/6 に、大使館よりビザの許可が下りた連絡をメールでいただきました。
メールには、渡航に際し加入が必須となる保険についての案内も記載されており、ビザの滞在許可期間をカバーしたPVZP保険(チェコの保険会社)に加入しました。その後、大使館にパスポートと保険証コピーをレターパック経由で提出しました。
保険はオンラインで簡単に加入でき、金額は8ヶ月で19,580チェココルナ(127,270円 ※1czk = 6.5円で計算)でした。
パスポートの提出は、郵送or訪問の2通りで対応いただけるようです。
⑤ビザ貼付済みのパスポートを受領する
パスポート送付後、大使館より受領の連絡をいただきました。
ちょうど一週間後に受領可能の連絡をいただき、チェコ大使館にてパスポート(ビザ)を受け取り(この際、受取の予約は不要でした)、無事に同伴ビザを取得することができました。
ちなみに、パスポート(ビザ)の受取も、郵送or訪問の2通りで対応いただけるようです。
おわりに
長々と記載しましたが、書類集め〜ビザ受領まで、合計で4ヶ月半程度かかりました。
初めてのことなので分からないことも多く、当初はビザサポートの会社を利用することも考えましたが、結果として自力で手続きを進めることができました。
大使館の方がとても親切で、不明点についても必ず回答をいただけたので大変助かりました。
あくまでも私の経験ですので、参考程度に閲覧いただけましたら幸いです。
※随時更新されている情報もございます。ビザ申請の際には、大使館等の公式情報をご確認ください。
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