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一級建築士を取るということ

なんのために勉強するのか?
なんのために一級建築士をとるのか?

何年も何年もこの、一級建築士という国家試験に挑戦しつつ、落ち続けると、いろんなことがアタマをよぎりました・・・
たかだか国家試験なんですけども、されど国家試験でして。

資格なんて不要!と言いたいけど、やっぱりほしいし・・・
そんな方に、思うことを少し。

さっさと合格できるに越したことはない

そりゃそうだ、って声がw
聞こえます。はい。

できるだけ若いうちに、この資格は取得してしまった方がいいです。
問題は、さっさと取ろうと努力してるのになかなか合格しないという現象が、歴然として自分の目の前にあることでしょうか。

私個人としては、建築の大学行ったし、大学院卒業後は取りたいなー!いずれは一級建築士!とは思ってました。
が、楽しい紆余屈折(?)を経て取得するに至るわけでして・・・
(この回り道自体は自分の選択だしいいとして)イザ一級建築士を受験しようとなった時に、この、自分の合格しなさ具合にさんざん振り回されました。

ので、
まぁ、○ヶ月の勉強で合格しました!とかいう方とは全然違う話になると思います。当然ですよね。短期決戦型の合格体験談も、たくさんネット上にアップされているので、検索されて、読んでみるとよいと思います。

それと、近年受験制度が変わったので、建築系の学生の方でも要件さえ満たせば受験できることになりました。そんな方には、私がこれから書くことは、反面教師として「さっさと合格しとかないと、この人みたいに意味不明なことになるぞ」という風に読んでいただければと思います。笑

なかなか合格しなかったワケ

振り返って、いくつか原因があるのですが。
自分の能力を客観的見ることができていなかった、というのが一番・・・ですかねぇ。
なかなか、渦中にいると、自分のことって冷静に分析するのは難しいですけどね。

思いつくままに、自分自身で分析したことについて、いくつか書いてみます。
自己分析の参考にでも。

特性1:短期記憶力が極端にない

あくまで私の場合です。
小学、中学、高校、大学・・・と、日本は特に記憶中心の教育をする、という話はよく聞くことですが。

一般的?かわかりませんが、学校時代は、やってる内容の意味が不明でも、ある程度記憶力にものを言わせて試験に挑むことができました。

が、一度社会に出てからそうゆう付け焼き刃的な覚え方でこの試験に向かったせいか、全く太刀打ちならずさんざんイタい目に遭いました(受験当時30歳前後)。
脳の性能が落ちたのか、単なる老化か、もともと記憶力が悪いのか?
全部ですかね?
知らんけど。

まぁ、やれどもやれども、ちっともアタマに入らない。
何度ムリクリ覚えようとしたことか。

その都度きれいに忘れて、ガッカリ。笑

受験勉強を本格的にスタートしてから、しばらくは学生のノリで記憶力でなんとかしようとしてたんですが。私にはいわゆる短期記憶力がヤバいくらいにない、ということを認識したのが、あと4点足りなかった年。
合格する2年前ですね。

あ、これは単なる記憶だけじゃ太刀打ちできない、と痛感しました。
で、
記憶力で戦えないならどうするか?というところから再スタート。

1. 耳から入る情報
2. 目から入る文字情報
3. 目から入る画像情報

上から順に、覚えにくかったものです。
あくまで私の場合です(2回目)。
どうも、画像情報が一番記憶に残るようです。
そうゆうものですかね?
風景とか建物のファサードとか、図面とか、一度見たらだいたい覚えられる。

文字は、どうもパッと画像情報として記憶されてるようで・・・
標準せん断力係数とか、字ヅラというか雰囲気で覚えてる状態。
説明し難いw
雰囲気で覚えるってナニよって感じですが。笑

どうも覚えられないとなってから、「標準せん断力係数」とはなにか?という定義や背景をひっくるめて覚え直すのに、ものすごく時間かかりました。
さらに、それが覚えた通りに出題されるならまだしも・・・(以降は、記憶力とは別の問題なのでここでは略

そんな自分の記憶力の特性を知るのに、結構時間がかかりましたね。

特性2:夜型のロングスリーパーだった

朝型、夜型に関しては、何度もトライしましたが最後まで夜型のままでした(今も)。
もう、いまさら朝型にしようとは思いません。笑

さらに、睡眠時間についてですが。
受験生当時、残業月100時間禁止ー?じゃー帰るかーみたいな状況。
毎日日付が変わる頃に帰宅、さらに2時間とか勉強。勉強に集中してて気づくと午前3時とかでした。
昼間は異常に眠くて(実際机の前で寝てた)、夕方くらいから活動しだすという悪循環。

いや、今なら、
もー!!!めちゃくちゃ効率悪すぎだから、早く寝なよ!って感じですけどね。笑

寝てないと、判断力の低下が起きます。
日常生活に相当支障が出てましたが、それが、寝不足のせいだと気づくのに時間がかかりすぎました・・・

現状でも、少なくとも8時間は寝ないと、昼間は正常にアタマが動きません。
それでも合格できるように、時間調整しなくちゃだめでしたね。
あくまで私の場合です(3回目)。

特性3:階段のたとえ

ワタクシ、よく、合格までの道のりを階段に例えてみるのですけれども。(建築ぽい?)

どうでしょうか?
想像してみてほしいのです。

階段の2、3段にいる人が見ている景色と、最上段にいる人が見ている景色と。

私自身、試験勉強を始めたころは、まだまだ階段の1/3くらいで、ウロチョロ・・・
一生懸命、階段を上っていた段階だったんだろなーと振り返るとわかります。

『今、一級建築士の勉強中なの?(合格まで)あと3年かかるだろうね!』

当時の上司に、笑いながら言われたことです。笑
実際その通りになりました。

このエピソードはあちこちでしていますが、これ自体が、まさにその合格までの段階を表しているというか。

設備担当の信頼できる大好きな上司でしたが、冷静でした。
基礎のわかってないアホな質問ばっかりしてたので・・・
最上段(=合格レベル以上)にいる人から見ると、私の仕事ぶりや言動を見ていいて、だいたいコイツはこのくらいの知識量・経験値だな?階段でいうと何段目くらいかな?というのが見て取れるのではと。
もちろん、「だいたい」ですよ。預言者じゃあるまいし。

しかも、階段を一段飛ばしに上るとか、できなかったです。
あくまで私の場合です、あくまで(4回目)。

まだ基礎知識・経験値とも全然足りてないんだな、と理解したのが、4点不足で不合格だった年(合格する2年前)。

あれだけ努力したのに・・・

ショックでしたね。
先の上司にあと3年かかると言われて悔しかったので、合格してやる!!!って闘志燃やしたんですが。
答え合わせして、ボウゼンとしたの覚えてます。
試験当日も、わからない問題が多くて不安でしたし、圧倒的に力不足だと精神的にも負けてました。

翌年、諦めて地味にコツコツやるしかなかったですねー
この辺は、個人差が相当ありそうですね。笑
3ヶ月とかミッチリやってスパッと合格される方が、ほんとにうらやましいです。
さらに要領の悪さも加味して、ひどい結果になりましので。

自分の適性をきちんと分析して、方針を間違えないように努力すること

とても大事だし、それがまた合格に近づく一歩なのでは、と思うことしきり。
失敗し続けたからこそ、理解したのかもしれない・・・ですけど・・・

まぁ、ほんと、
いろんなことがわかってしまえば、合格する気がします、改めて書いてみて。

まとめ:自分の学習の習熟度、階段の位置を知る

てなわけで、他にもあるんですが、私が失敗した原因の特徴的なものを3つ挙げてみました。

ま、なにを隠そう、
力不足のせいなのに、私は自分を直視できなかったから、これだけ合格するのに時間がかかったわけで。
全くもって人に言えたもんじゃないですけども。

早く合格したいのであれば。

これから一級建築士の勉強するにあたって、自分がどのくらい習熟しているか、あとどれくらい勉強しないといけないのか、というのを、冷静に意識する・把握する時間というのを・・・
まずは、ちょっと立ち止まって、そんな時間を持てるといいのかなと。

試験元で発表している過去の問題を解く。
どのくらい正解できるのか、どの辺りが苦手で点数がとれないのか等を、きちんと自分で分析して把握する
できてないところを、ひとつひとつつぶしていく。
やるべきことは、それだけです。

ベタっと5科目全部をやって、全部一気にできるようにはならないので・・・
自分の中で、できるできない、得意不得意のデコボコを把握した上で、階段を一段ずつ上ってほしいなと。

そんな風に思ってます。

今日のトップ画像

3年くらい前?に、初めて行った台湾の、最南端のまち、南湾というところから見た、なーーーつーーー!っていう空。

グーグル・マップでひたすら宿探しして、新幹線やバスでの行き方調べて、ストリートビューで見てって、ずーーーっと調べまくって。

海沿いの四階建てのホテルで、最上階のバルコニーにお風呂があって広くて、めちゃくちゃ眺めのいい部屋に安く泊まれて。
着いた日にバルコニーから上機嫌で撮った写真。

たくさん歩いたり、シュノーケルしてて初めてウミガメ見たり、夜の屋台冷やかしたり。新幹線もだし、道路なんかのインフラがとにかく日本とデザインが同じなのも印象深いです(統治時代のものが残ってるので当たり前か・・・)
帰りのバスからの風景も、すごく印象的。大好きな中華系文化をチラ見できてよかった。
だめだ、旅の話が止まらないので、この辺で。笑
南湾、またいつか行けるといいな。

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