見出し画像

【ヒマラヤの師と共に】ー訳者 青木光太郎さんより 一般発売にあたって。

『ヒマラヤの師と共に』一般発売にあたり、訳者の青木さんよりメッセージを頂きました。抜粋をお届けします。

✳︎全文はこちらからどうぞ!

https://padmapublishing.hatenablog.com/entry/2020/01/14/214000

---------------------------------------------------

インドはヒマラヤからお届けてしております。こちら坊主頭には厳しい冬を迎えています。

『ヒマラヤの師と共に』が書店で販売を開始されたという嬉しいお知らせと共に、蓮華舎の大津さんがインドまで本書を送ってくれました。インドのリシケシで本書の英語版を手にとってから早1年半。日本語の訳書がこうして形になったことに関係者の皆さまには感謝するばかりです。何人かの読者の方からもご好評をいただきまして、大変嬉しいのと同時に、実は少なからず驚いている自分がいます。

なぜかというと、本書は文化的にも地理的にも遠い世界の物語であるので、一体どのくらいの日本の人が共感するものだろうかという懸念が私にはあったからです。実際、現代の日本と本書に描かれるインドの間には、いわゆる「先進国」と「発展途上国」というラベルにはおさまりきらないギャップがあります。まして、著者が放浪をしたヒマラヤの山々、彼が師事した修行者たちとの交流から垣間見える世界というのは、おとぎ話だと思われても仕方がないような異世界です。

それでも、埋めようのないギャップにもかかわらず、読者に語りかける不思議な力を本書は持っているようです。一体、本書は私たちのどこに語りかけてくるのか?これは本書の表紙の帯にもある「全ての私たちに共通する「私」」、つまり、全ての人の中にありながらも移り変わりを通しても不変、共通の何かが、語りかけに耳をすましているのだろうと私は考えてしまいます。

ヒマラヤの師と共に:https://padmapublishing.jp/product/himalayanmaster/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?