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京都めぐりの麺類たち
今回の旅行は1泊2日の弾丸京都でしたが、お昼ご飯の麺類率が非常に高かったです。季節は冬、やはり暖かい汁物をいただきたくなるのが人情というもの。お出汁のきいたつゆを思い浮かべただけで、足は自然に麺類のほうへと向いてしまいます。人類は麺類。いわゆる映えのご飯ではありませんが、出会った一杯のどんぶりはそれぞれとても愛おしいものでした。
貴船ひろ文の「鮎と京湯葉にゅうめん」
貴船川沿いを、貴船神社奥の院へ向かって歩くと左右にごはん屋さんがたくさん並んでいます。お昼前後はお店の方が外で呼び込みをされているのですが、何はともあれ参拝を先にすませ、戻ってくる途中に目に入ったのがこのメニュー。さっそくお店に入って注文です。
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まず真ん中にあるのがにゅうめん。どんぶりにたっぷりにゅうめんが入っていて、その上をすっぽり覆っているのが黄色い湯葉。色とりどりの粒々はアラレで、食感のアクセントになっていました。お出汁がきいていて、見た目どおりほっとする味。窓の外に雪が降るのが見え、静かなお店の中で、なーんか幸せを感じる瞬間でした。素朴なかまど炊きご飯と柔らかな鮎の甘露煮がついて、お腹も満足。
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「ひろ文」さんは、夏には納涼のために川に張り出した桟敷(川床)が賑わうそう。このシチュエーションでの流しそうめんなんか想像するだけで最高です。川沿い側にあるお店はそれほど席数はなく思いましたが、川床側ではなく道路を挟んで内陸側にある旅館が本拠地で、予約のお客さんはそちらに案内されているようでした。
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比叡山延暦寺 鶴㐂そば
京都駅から移動して延暦寺に到着したのはお昼ちょい前でした。お腹が空いていたけれど、私は旅の途中であまり長時間ランチに費やしたくないタイプ。たくさん歩いてたくさん見たい、体験したいという思いが強くて、ゆっくりまったりする時間が惜しいと思ってしまうのです。
延暦寺の中では「延暦寺会館の精進料理」がお勧めされていましたが、もっと気軽に、ちゃっと食べられるものはないんかいな、と思っていたら、ありました、お蕎麦屋さんが。場所はケーブル延暦寺駅側から入ってすぐの一隅会館の地下。
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きつねそばやわかめそば、門前そばなど色々なメニューがありますが、ここはやっぱりその名も「比叡山そば」をいただきます。食券を買って、カウンターに出して、番号が呼ばれるスタイル。妙に居心地の良い食堂です。
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お蕎麦は山菜やとろろ昆布、天かす入り。これがいわゆる「普通で美味しい」というやつでしょう。お蕎麦は結局、こういうノーマルなのが一番ホッとすると思います。特に温かいお蕎麦は。うんうん。
とはいえ、このお蕎麦屋さんは歴史が深く、約300年も前に鶴屋喜八さんが始められたそう。このコロナ禍でも実感したことですが、お店を長く保ち続けていくというのは本当に大変なことだし、お客さんに求められるものでないと難しい。みんなが日常的に食べたい味は、やっぱりこういう「普通で美味しい」なんだろうなあと実感しながらいただきました。
麺類は正義
この他、延暦寺参拝後にも、麓の「日吉そば」でも「古代そば」をいただきました。出汁に生姜がきいて、ほっとする味。お店にいた、年に数回延暦寺を参拝しているというおっちゃんが「ここの蕎麦が日本一美味しい」と大絶賛。(このおっちゃんと話し込んでしまい、写真をとりそびれる)
旅の途中ではさっと食べられかつ美味しく、冬は汁がありがたく、夏は喉越しに冷たい麺類は本当に正義だと思います。そろそろ海外旅行にも行けるようになったし、また色々な国でも麺類を食べながら歩き回りたいものです。
ご覧いただきありがとうごさいます。旅と登山と散歩の記録をコツコツと書き続けていきます。