sobon

いつかはじめようと思っていたので、きょうはじめました。

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いつかはじめようと思っていたので、きょうはじめました。

最近の記事

無題

自分の意見を述べることが、得意ではない 私の言葉はどこか、耳障りの良い、聞いてる人たちが「期待する」ような言葉を吐いてきた どこかで聞いたような言葉を言うのが得意だった 今も胸に突き刺さるのは 「そんなことではだめだ」と 遠回しに、しかしはっきりと言われたときだった 私は家に帰ってから泣いた 言い訳がましいけど そういう自分が分かっていたし 分かってることを言われることに一番反発したくなるような反抗期の子どもだった いつだったか、誰かに 「私は何かについて話すときに、一

    • Your name

      ある人が言った 「奥さんとか、旦那さんとかって呼ばないならなんて呼べばいいの?」 私は咄嗟に返した 「パートナーとか」 でも 本当は そうじゃない 名前がある 夫である前に 妻である前に パートナーである前に それはどこにいたって 何になったって いつもそこにいるのに いつの間にか立ち消えてしまう なぜ個を喪失させてしまうのか 私は私です

      • 送り先

        手紙を書きたかった 親指一つで送る言葉ではなく 手の端を黒く染めながら 言葉を紡ぎたかった でも 私は送り先を知らない いつでも連絡できるこの距離で 私は送り先を知らない

        • 受動態

          吉野弘の「I was born」を読んでから、 この文法だけなにか違う 見る度に 淡く光輝くように その存在を知らしめる 生まれるのではなく、生まれさせられている この世の生は 受動態

          Stay at home

          今まで言葉にできなかったものが 湯水のように湧いて出るのは 言葉のインプットがたくさんできたからだろうか はたまたゆっくりと自分の中を整理できる時間ができたからか Stay at homeをめぐる様々な問題は ぐるぐる私の中で消化できないまま巡っているけど 欲しくてたまらなかった時間を折しも与えられたことは なんとも言えない気持ちになる どこに向かうのかわからない舟に乗り続けてる気分 そんな舟から それでもつぶやきたくなる気分 だからこそつぶやきたくなる気分

          Stay at home

          去年の夏、モンゴルに行った。 行きの飛行機の両隣は子連れのお父さんと、お姉さん。 二人とも日本語が堪能で、2時間があっという間に過ぎた。 私はモンゴルの言葉をろくに知らなかった。 韓国の友達1人とウランバートルのドミトリーで落ち合う。 随分前から知り合いのような気がしていたけど、 会うのは2回目だった。 彼女はとても活動的な人で、色んなことに興味があって色んなことを知ってるし色んなことをしている。とにかく人を惹き付ける魅力のある人。 彼女は日本語が堪能。英語も堪能。語学

          誰かに電話を

          誰かに電話をしたくなった 別に誰って言うわけでもなく ただ電話を繋いで 取り留めのない話をして アルバイトの帰り道20分 「今電話していい?」 なんて、今じゃもう言えない

          誰かに電話を

          プレゼント

          あれでもない これでもない あの子の顔を思い浮かべながら 過ごす時間も プレゼント

          プレゼント

          鼓動

          題名も知らないピアノの曲を イヤホンで聴いて ペダルを踏む音が 鼓動のよう だなんて

          しと そうぞうと

          ある詩を読んで ああ すきだなって 情景があたまに浮かんできて なんだか胸のあたりがムズムズしてくるような そこがどんな場所か知らないけれど わたしの頭の中にはすでにあって でも とふと思う この浮かぶ情景は いつの記憶? どこの記憶? 行った場所なんだろうか 映画で観たんだろうか 想像は結局、経験に基づく ないものからは生まれない わたしがいつかどこかで出会ったこの情景に 無性に会いたくなった

          しと そうぞうと