見出し画像

科特隊基地をつくる【第17話】小型ビートルの修理

【尾翼よ、永遠に】

小型ビートルといえば、翼と胴体が一体化したリフティングボディが特徴的だ。機体そのものが揚力を生み出す設計で、ウルトラマン関連の研究本によると、NASAのリフティングボディ実験機を参考にしているそうだ。
写真を探して比べると、たしかによく似ている。

NASAが開発に関わったフライングボディ機たち。左からX-24、M2-F3、HL-10。
ここに小型ビートルが並んでいたとしてもぜんぜん違和感はない。(NASA パブリック・ドメイン)

ただ、左右の垂直尾翼の印象はかなり違っていて、劇中の小型ビートルは、シドニー・カム(ホーカー・ハリケーンやホーカー・タイフーンの設計者ね)がこれでもかって意気込んで設計したような厚い翼になっている。

その垂直尾翼をまたまた折ってしまったというのが、今回のお話。

前回撮影した小型ビートル。
ちょっと見にくいかもしれないが、いつのまにか左垂直尾翼の先端が折れていた。

発進ギミックの動作に手こずりながら動作確認をしているときに、何度か小型ビートルを床に落としたことがあるのだが、どうやらそのときに折ってしまったようだ。
垂直尾翼は、0.5mmのプラバンにパテを盛って厚翼を再現している。プラバンではやはり強度不足なのだろう、折れるのはこれで3度目だ。
それで二度と折れないようにするために、左右の垂直尾翼を真鍮板でつくりなおすことにした。
こんどこそ大丈夫だろう。

左右の垂直尾翼を真鍮板に置き換えた。
逆錐棟の扉の設計も見直したので、
中央の垂直尾翼も本来の高さに戻すことにした。
再びの編隊飛行。今回は流星マークも入って臨戦態勢だ。
左手前がメカコレクション(1/200)、右奥がフルスクラッチ(1/500)。

機体上面の流星マークも描き入れた(中央垂直尾翼のマークは小さすぎて、うまく描けそうもないのであきらめた)。
ついでに、スクラッチの完成見本にしたバンダイのメカコレクションも、デカールを貼っていっしょに完成させた(実際の手順は逆で、メカコレクションのデカールを先に貼り、それを参考にしながらスクラッチのほうにちょぼちょぼと流星マークを描いていったのだが)。

小型ビートルは、これでほんとうに完成だ。
次からは、いよいよジェットビートルの発着棟を建設していく。


【第18話】小型ビートルの実戦配備 につづく
【第16話】逆錐棟の外壁施工 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?