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科特隊基地をつくる 【第10話】小型ビートルの開発 後編

【小型ビートルがロールアウト!】

小型ビートルをスクラッチするには、まずプラのかたまり(積層)を用意する。
3.5cmに切りそろえた5×5mmのプラ棒を4本並べて接着し、平べったい直方体をつくる。図面や立体見本(メカコレクション)を見ながらこれを削っていき、削りすぎた部分はパテを盛って形を整える。さらに0.5mm厚のプラバンでつくった3枚の尾翼を貼れば、大まかなかたちができあがる。

プラ棒とプラバンで小型ビートルのかたちをつくっていく。左右の尾翼はもう少し寝かしたい。

あとは立体見本のバンダイの小型ビートル(メカコレクション)を参考に微調整していく。

メカコレクションはもっぱら形状の把握用で、塗装もせずに組み立てだけですませるつもりだったが、モデラーの性なのだろう。ついつい色を塗りたくなってしまい、1/500のフルスクラッチと並行してちゃんとつくっていくことにした。

メカコレクションは接着不要のスナップキットなので簡単に組み上がるのだが、すきまが目立つので溶きパテで埋めていく。

ここでアクシデントが……。塗装中に模型を取り落としてしまい、右側の尾翼が壊れてどこかにころがって見つからない。普段なら「したかがない、もう1機買おうか」なんて安易に考えてしまうところだが(まあ値段しだいだけど)、スクラッチで模型をつくっている最中だと、尾翼のひとつやふたつを自作するのはあまり手間だとは思わないから不思議なものだ。

こちらは制作中のメカコレクション。紛失した右尾翼をプラバンとパテで補った。

塗装は、エアブラシが苦手なので、もっぱら筆塗りだ。
長年、クレオスの水性ホビーカラーを長年使っていたのだが、数年前にシタデルカラーに切り替え、さらにちょっと前からクレオスのアクリジェンを使いはじめたところだ。
メタリック系の塗料の隠ぺい力不足なのか、それともアクリジェンの塗り方に慣れていないからなのか、どうにも銀色がうまく乗らない。なかなか筆むらが消えず、まだらっぽい仕上がりになってしまう。
筆を撫でるように塗るのではなく、塗料をちょんちょんと置いていくようにすればいいらしいのだが、なかなかうまくいかない。

まぁ、基本的には(お値段的にも)気に入っている塗料なので、じょじょに慣れていくしかないんだろうな。何度も塗り重ねて、なんとか完成させた。

ちなみにスクラッチでつくった小型ビートルは、1枚目の写真と比べるとわかるように、尾翼のサイズが当初に比べてひとまわり小さい。図面どおりだと発進口の扉につかえてしまことがわかったため、やむなく高さを詰めたからだ。なんとか解決できないかものか悩んだのだが、ギミックを優先した。

スクラッチの小型ビートル。劇中の設定では全長15.5mだから、1/500だと約3.1cm。

というわけでいったん完成。まだ流星マークを入れてないし、へなへなの赤いラインももうちょっとなんとかしたいとは思っているが、とりあえず編隊飛行させてみた。

小型ビートルの編隊飛行。手前がメカコレクション、後方がスクラッチ。

劇中では小型ビートルが2機編隊で飛行するシーンはないようだが、まぁ、いいよね。

さて、次はいよいよ発進ギミックだ。


【第11話】小型ビートルの発進ギミック 前編 につづく
【第9話】小型ビートルの開発 前編 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる
 


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