見出し画像

2022 参院選 東海地方

近畿地方が終わっていよいよ中部地方ですが、中部は県が多いので三分割します。

・東海(三重県、愛知県、静岡県、岐阜県)
・甲信(長野県、山梨県)
・北陸(福井県、石川県、富山県、新潟県)

中部地方の分け方が未だに分からない...

今回は中部地方編第一弾ということで東海4県の分析をしていきます。いつものように前半は全体の分析、後半はれいわに特化した分析をしていきます。


前半

【三重県】

画像1

画像2

まずは三重県です。三重は自民、維新、立憲、れいわ、NHKの5党が増加しました。立憲は新立憲に移行する際に三重県3区の岡田克也氏が入党したことが要因でしょうか。
反対に公明、国民、社民、共産の4党は票を減らしました。特に国民は4万3千票と半分近く票を減らしてしまいました。三重は民主王国でしたが、22年ぶりに選挙区が自民党に独占区になるなど年々力が弱まっている印象ですね。


【愛知県】

画像3

画像4

愛知県は立憲が約12万4千票減らし、同じ"民主党"の国民は約7万4千票増やしました。(全国第2位の得票率)   "民主党"として比較するとこの3年で約5万票減らしています。愛知は民主王国の一つでしたが、長年支えてきたトヨタ労連が自民党に接近するなど、民主党離れが進んでいるようですね。

では、その票はどこの政党に流れたのでしょうか?
票数を見ると、15万票も増やした維新が一番可能性が高いですね。地域政党の減税日本とも繋がっているので民主党が弱体化した今、大阪のように民主党の後釜として維新が跳梁跋扈しそうです。

また、一部れいわにも票が流れているかもしれません。れいわは2021(衆)、2022 (参)と愛知県で着実に票を伸ばしています。(全国第5位の得票率)
民主党に期待できなくなった人の受け皿になれる可能性が高いですね。


【静岡県】

画像5

画像6

静岡県は国民、立憲の2党が大きく票を減らしました。国民は会派無所属の現職候補に推薦を出しましたが、候補者のスキャンダルによるイメージ低下がかなり響いたようですね。立憲も補選で推薦を出していたため、その余波を受けているようです。
一方、維新は前回の2倍以上得票して、野党第一党に躍り出ています。維新は静岡選挙区に候補者を擁立しなかったのにここまで増えたのは、国民や立憲に失望した層の受け皿になったということでしょうか?
また、社民やれいわも票数をそこそこ増やしているので、前回国民や立憲に投票した層でリベラル系の人たちはこの2党に流れていそうです。


【岐阜県】

画像7

画像8

岐阜県は維新、国民、社民、れいわ、NHKの順で票数が増えました。
国民は選挙区に候補者を擁立したのもあって全国第4位の得票率ですね。岐阜は他3県と比べるとそこまで大きな変化はありませんが、維新と立憲の差が徐々に縮まっているので次の選挙あたりで逆転するかもしれませんね。


東海まとめ

画像9

画像23

東海全体で見ると、維新の伸びが飛び抜けていますね。得票率も野党第2党で、立憲とかなり接戦です。民主党(立憲+国民)として考えるとまだまだ維新よりも民主党の方が勢力は大きいですが、時間の問題かもしれませんね。
また、れいわも5万5千票以上票を増やしています。(関東や関西よりもこっちの方が伸びしろがあるのでは...?)


画像11

参議院選挙の比例得票数を衆議院比例東海ブロックにそのまま当てはめるとこのようになります。
立憲が2議席減らし、維新と国民がぞれぞれ1議席増やすようです。衆院選と参院選で投票行動が少し異なるとはいえ、立憲の票の減り幅が大きいですね。連合は国民を選んでいる人が多いのでしょうか。

れいわは本来であれば衆院選で1議席を獲得できるはずでしたが、重複候補者が得票率10%を割ってしまったので、次点の公明に議席を譲る形になってしまいました。今回の参院選の結果でも1議席獲得ができているので、次は獲得できるといいですね。

参政は現時点では23位なので現時点では0議席ですが、この先の地方選での活躍等によっては東海地方でも1議席獲得できる可能性があると見ています。



後半へ続く


ふと空を見上げると、目の前には天津月が。

とっくに日は沈んだというのに、遠くから私を照らしている。

38万キロと遠い宇宙からまるで私に会いにきたように。

画像21

画像22

PR東海♪



後半

皆さんの言いたいことはわかります。
「今のはなんだ?」
ですよね?

え、違う? まあいいや。なんとなく間が寂しかったのでcmを挿入してみました。(※架空のcmです) 



...気を取り直して、れいわの分析をやっていきたいと思います。


まずは2019(参)と2022(参)の得票率の地図です。

画像13

画像12

愛知県や静岡県、岐阜県の色の変化に気がつきましたか。東海地方は全体的に票が伸びたので、地図で表してみると結構面白いですね。


2022(参)と2019(参)の得票数を比較した地図です。

画像14

三重県は赤色がかなり目立ちますが、それ以外の地域はほとんど緑色です。選挙区に候補者がいた愛知県は岐阜県や静岡県と比べて色が濃いですね。
次は県ごとに細かく見ていきます。


まずは愛知県です。愛知県は単独の地図も作成したのでそれも貼っておきます。

画像15

画像16

画像17

愛知県単独だと色の変化がわかりやすいですね。名古屋市の中心で少し票を減らした以外はどの自治体も票数を増やしています。愛知選挙区の候補者だったがきやさんの地元の安城市周辺や昨年の衆院選で安井さんが活動した10区、菅谷さんが活動した15区の田原市(豊橋市は元々の得票数が多かったので伸びは少なめですが、それでも票数は増えています)などの色が濃い目ですね。

画像18

表にまとめるとこうなります。(自治体数が多いので見づらいですね。すみません) 愛知県と福岡県は候補者を擁立して票をかなり伸ばした県なので、この2県を成功例として戦略の共有ができるといいですね。


岐阜県

画像19

続いてはお隣の岐阜県です。岐阜県も得票数、得票率共に上がりました。昨年の衆院選でも票を伸ばしていたので、東海地方全体で活発な活動をしていたと思われます。
あとでまた詳しく触れますが、参議院選挙の岐阜選挙区は定数が1人ですが、擁立を検討してみてもいいかもしれません。


三重県

画像20

三重県は地図で見ると赤色が目立っているので、県全体だと減少かと思いきや微増しています。津市や松阪市のある中勢地域や県南部の東紀州地域などで減少、四日市市や鈴鹿市のある北勢地域などで増加という感じですね。
愛知県から距離のある中勢や東紀州地域が今後の課題ですね。


静岡県

画像21

静岡県も3年前と比べると得票数、得票率共に伸びていますね。国民と立憲が票を大幅に減らしたのも関係してそうですね。
自治体で見ると愛知県豊橋市と隣接している湖西市がかなり伸びた印象ですね。全体的に伸びていますが静岡西部〜中部が気持ち目立っていますね。

たらればの話ですが静岡は2人区なので候補者を擁立していたら、得票率が5%を超えていたかもしれません。


さていつものように、今後の選挙について考えていきましょう。
まずは国政選挙です。

(参議院選挙)
選挙区は2人区以上は擁立推奨なので、愛知選挙区と静岡選挙区の2つですね。東海地方はこの2つでも十分な気もしますが九州と東海はかなり伸びしろがある地域なので、1人区にも擁立してみてもいいかもしれません。


1人区に擁立するなら岐阜県か三重県か?
私は岐阜県をお勧めします。三重県は民主党王国で今回も候補者を一本化した地域なので、ここで擁立をすると確実にハレーションが起こります。
一方岐阜県は今回は候補者が乱立していたり、自民党の候補者が直近4回の選挙で過半数の票を獲得している(=一本化しても勝てる可能性が低い)のでハレーションが起こる可能性が低いです。
しかし俗にいう"案山子候補"という扱いにはなってしまうので、地方選の顔見せ(参院選後に岐阜県内の自治体の地方選挙に出馬)ということになります。

(衆議院選挙)
衆院選は比例1議席は絶対取りましょう。前回の反省を生かして比例単独候補を1人擁立するのが得策です。

選挙区は旧自由党組で積極財政派の日吉雄太さんが出馬すると思われる静岡7区以外は自由に擁立してもいい気がします。(東海地方においては共闘は不要)

一応おすすめの選挙区です。

・岐阜3区 1区や2区は自民党の現職候補が強いので、擁立するとしたら3区ですかね。

・静岡2区 得票率がやや高め、大池ゆきおさんが出馬する予定だった選挙区です。

・愛知2区 現職が国民の古川元久さんの選挙区です。典型的な財政破綻論者なので、擁立しましょう。

・愛知10区、15区 前回擁立した選挙区なので、擁立しやすいはずです。

・愛知16区 新設された選挙区です。一部区域は現在の愛知10区の区域です。

・三重3区 立憲の現職の岡田克也さんの選挙区です。三重県の中では得票率が高い地域なので、比例票狙いという意味でもおすすめです。

他にもいい選挙区はあると思います。


次に地方選挙です。
地方選挙は定数の多い自治体を中心に擁立することが望ましいですね。
統一地方選挙のある定数が多い(30以上)自治体は、すでに菅谷さんが活動している豊橋市の他には、岐阜県(岐阜市)、静岡県(富士市)、愛知県(豊田市、一宮市、春日井市、豊川市)、三重県(四日市市、鈴鹿市)です。
このあたりの自治体でれいわ系の地方議員を誕生させることができれば、東海もいい感じに地盤が作れそうですね。


ということで今回は東海地方の分析をしました。前回の近畿地方編が批判多めだったので、今回は前向きな内容にしました。(たぶん)

最近はTwitterの方で結構れいわの批判とかもしているので、私もそろそろアンチ認定されるのではないのか?と少し心配ですね。


(少し宣伝)
Twitterのハッシュタグの機能を使って、れいわ支持者向けのご意見箱を作成しました。(#勝手にれいわ不満箱)

ツイートに #勝手にれいわ不満箱 をつけてあなたの意見と共につぶやいてください。箱の中身がもう少し増えたらnoteにまとめるつもりです。

画像24



以下不満箱の作成理由

・おしゃべり会の予定が未定で、党本部に自分の意見を届ける機会がほとんどないから。(※最近、開催が決まりました。)

・れいわの選挙戦略や党運営等に問題が多く、総括等が行われていないから。

・ボランティア間、候補者とボランティアの間にあったトラブル等について、党本部が徹底的に無視を決め込んでいる現状を変えたいから。

・支持者同士の意見を共有できる場が必要だと感じたから。

・ガス抜き目的でも不満を吐き出せる場が必要なくらい選挙で頑張りすぎた人がいるから。

...etc

ちなみに党本部がこれと同じことができるように"あえて"目安箱という名称を避けました。草の根政党だったら「れいわ目安箱」やってくださいよ!

今思えばこれを間のcmに挟めばよかったですね。(もう遅い)
(宣伝終わり)


次回は中部編第2弾! 長野県&山梨県編の予定です。
(その前に沖縄県知事選編や宜野湾市議選編を挟むかもしれません)
次回もお楽しみに〜♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?