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2022参院選 沖縄

選挙分析、北からやるか?南からやるか?

いろいろと悩みましたが沖縄統一地方選挙が来月に行われるので、沖縄からスタートすることにしました。

まずは沖縄の比例得票数と得票率です。

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1位 自民(27.13%)、2位 公明(14.77%)、3位 社民 (10.99%)

野党第一党が社民党だと不思議な感じがします。

沖縄はリベラル系野党(立憲、社民、共産、れいわ)が強いというイメージが自分の中にありましたが、立憲は全国平均(12.77%)より低い10.51%ですね。

社民、れいわ、参政の3党の得票率がそれぞれ全国1位というのも面白いですね。


次に2019(参)と2022(参)を比較します。得票率が少し上昇(48.96%→50.53%)したので、沖縄全体では約3万票増えています。

※2020年に国民民主党と立憲民主党は一度解党をしていますが、この記事ではそれぞれ同じ政党として扱います。

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社民が約4万票と大きく減少しました。他は国民、共産、れいわが減少し公明、NHK、自民、立憲、維新が増加しました。参政は初戦でしたが約2万6千票でNHK、国民よりも票を取りました。

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19(社民)→22(立憲)、19(立憲)→22(維新、参政?)

19(社民)→22(れいわ)、19(れいわ)→22(参政)

19(国民)→22(参政?)

票の移動はこういう感じでしょうか?(←自信ない人)


さて本題に入っていきます。れいわ新選組が沖縄でどのくらい得票できたのか見ていきましょう。

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沖縄本島と石垣市、竹富町が高めです。離島では得票率が低い地域(渡名喜村、北大東村など)もありますが、沖縄県全体だと6.6%なのでかなり健闘したのではないでしょうか。

次は2019年と比較してみます。

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沖縄本島では微減〜微増、離島はかなりの地域で票を減らしています。なかなか離島は候補者や党関係者が足を運べないので、減るときはガクッと減りますね。2019年は新党補正+選挙期間中に山本太郎が沖縄で活動をしていたので、元々の結果が良かったというのもあるのかもしれません。

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沖縄は数少ないれいわが強い県ですが、れいわ系の議員は沖縄にはまだいません。党勢拡大をするためにも来月の沖縄統一地方選に力を入れる必要がありそうです。定数の多いうるま市議や沖縄市議を中心に何人か擁立できるといいですね。

また国政選挙の沖縄選挙区についても少し考えてみます。

参議院の沖縄選挙区は1人区です。2019年と今回の2022年の選挙で野党系無所属の議員が当選しているので、れいわがここで出馬する必要はありません。(さらに今回の選挙では無所属の候補を支持していた)

衆議院はどうでしょうか?沖縄の小選挙区は4つあります。

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引用
 https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/senkan_i/event/syugi21/syousenkyo/syosenkyokuwari.html

沖縄1区は共産党の地盤、沖縄2区は社民党の地盤で現職の議員がいます。沖縄3区は元々、(山本太郎と同じだった)生活の党の玉城デニーの議席でしたが、沖縄県知事選に出馬するために辞職し、補選を経て立憲の屋良朝博が引き継ぎました。しかし昨年の選挙で敗れたため、今は与党の議席になっています。立憲のホームページではもう沖縄3区の総支部長という扱いになっているので、縁のある選挙区ですが厳しそうです。(そして山本太郎と屋良朝博も仲がいいから対抗馬が立てられない)

残るは沖縄4区です。この選挙区は今現在野党の議員、候補者予定者がいません。なのでれいわが擁立しやすい選挙区ではあります。しかし相手は現復興大臣の西銘恒三郎です。野党陣営は2勝5敗(しかも勝てたのは政権交代の2009年とオール沖縄が大活躍した2014年のみ)なので1〜3区よりも当選する難易度が非常に高いです。(だから他の野党は積極的には擁立したがらないかも?)

それでも挑戦する価値のある選挙区だとは思います。なので次回の衆院選でもし“水面下で”選挙区調整をするのであれば、沖縄は1区共産、2区社民、3区立憲、4区れいわで闘うべきだと思います。

※ただし前回のように表立って共闘宣言をしてはいけません。しれっと選挙区の調整だけをすればいいのです。前回の衆院選の維新と国民のように。(近畿ブロックの兵庫県以外の府県はしれっと候補者を一本化している)

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よく野党共闘をしなかったから選挙の結果が良くなかったという意見があります。しかし共闘は元々あった票を1人の候補者に集めるだけで、共闘することで新たな票を発掘出来るわけではありません。比例票を見れば分かりますが、立憲も共産も有権者離れが進んでいます。本来なら新たな票を獲得しなくてはならないのに、減り続けている固定票にしがみついています。

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↑以前Twitterに投稿したネタ画像(野党共倒の悪循環)、あまり反応がなかったので再度チャレンジw

一本化自体の効果は否定しませんが、共闘を大々的にアピールするのはズレています。(共闘したところで無党派層は野党に1mmも期待をしない、寧ろまたいつものメンツかとなって余計に悪い方向に進む)

話がだいぶ脱線しましたね。まとめに入ります。

・沖縄は2019(参)より少し票を減らしたけど、まだまだれいわは強い。

・党勢拡大のために地方選は定数の多い市を中心に擁立。

・沖縄4区は他の野党と被っていない穴場。


今回、初めて分析(?)の記事を書いてみました。書き慣れていないのでまだ手探り状態ですね。もう少し内容をコンパクトにまとめたり、ボケを増やしたいと思いました。最後まで読んで頂きありがとうございました。


次回 九州南部編


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