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守ること。 | 株式会社丸巳 矢澤農園

早い。いやほんとに早かったな。。。
8日間の冬のフォルケも明日で終わりです。
…ひねくれ者のおれは、みんなの前で言葉にしては言いづらいけど寂しいです。まだみんなと一緒に過ごしたいな…。
今日、しっかりとハグさせてもらう時間が最後に持ててすごく嬉しかった。

でも、時間は過ぎていく。いつもチクタクと同じ速さで。
そして心にはお構いなしに、体はそれについていく。
さあ今日の振り返り。


雇用を守ること。お客様を守ること。環境を守ること。

バランスに苦闘しながらも、「雇用とお客様と環境」という3つのことを守るために覚悟を持って取り組んでいる経営者の話を聞いた。
具体的には、町の基盤とも言える規模になっている、100人以上の労働者を抱える農業法人経営者の取り組みの話だ。

雇用を守ること。
安定した雇用を守るために、北海道東川町という季節特性の高い町で、冬場も仕事が途切れず発生し続けるように、収穫や出荷時期がずれるように野菜や品種の数を増やし、ハウス栽培でしいたけを作っている。

お客様を守ること。
雇用を守るには、大量の野菜を出荷する先であるお客様(地元大型スーパーマーケット・グループ)との関係性を守ることが大切だ。スーパーの店頭から消えてしまうことのないように、必要量の出荷を約束し、それを守るために無駄が発生することも、農家的には非常識と思われることも実行する。
それはお客様との約束をしっかりと守るため。

環境を守ること。
お客様との関係性を守るために必要なのは、野菜が生育する物理条件である土を守ることが必要だ。そのために、必要なときには必要最小量の農薬も使用する。作りたいのは、庶民の食卓に毎日のぼる日常価格のおいしくて安全な野菜だから。
そして自分たちが手がける多品種の野菜や米から出る廃棄物を、コンポストにして活用する。仮に、急に輸入肥料(日本の肥料の90%は輸入だ)がなくなったとしてもやっていける自信もあると言っていた。
そして冬場は文字通り溢れるほどある排雪用(除雪したあとに処分する雪)を町から引き取り、大型倉庫をいっぱいにして天然の冷蔵庫をつくり、美味しく野菜を保管する(電気式の冷蔵庫よりも環境に優しいだけじゃなくて味もよいそうだ)。


摂理を理解・意識して農業をおこなう。

雇用、お客様、環境。この3つはしっかりとつながりながらも、強く反目もし合う。そのバランスを収めることがとても重要だ。とりわけ、しわ寄せが行きがちなのが環境だ。

「自分たちは、植物たちの"生きて次世代へと子孫を残しつづけよう"とする自然界の働きの一部を、ありがたくいただいているということを忘れちゃいけない。そのいわば"摂理"を理解・意識した上で農業をしているか、決断をしているか。それが、大きな違いになると思う」と言われていた。
より一層環境を守るために、矢澤さんは易きに流れず、新たなトライを続けていた。

株式会社丸巳 矢澤農園代表の矢澤 教祐さん、たくさんお話し聞かせていただきありがとうございました。
誇りを持って、自分が背負っているものに誠実に応えていかれる姿、しびれました。

そして初めて生で食べた獲れたてしいたけ、すごく美味しかったです!


おまけ。

これは今日、おれの話の中に直感的に感じた「ニーズ」を、プレゼントしてもらった言葉たちです。どれも嬉しい。
おれがこの7日間、いやもっとずっと前から、求め続けてきた言葉たちだ。

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