「出会い」の旅だったプロコースと2023年のキーワード
2022年、私にとって最大の出来事は、THE COACH Academyのプロコースを修了したことだ。
そして同時に、最大の未完了となっているのが、そのアウトプットをしていないことだった。
2023年最初のこのnoteでは、その未完了を完了させたい。プロコース受講中の出来事を「インテグレーションジャーニー」と「当時の感情」と共に振り返り、いまの自分の願いを残し、新年のスタートを切りたいと思う。
私がプロコースを受講した一番の目的は、自分のシャドウを受け入れることだった。
プロコースを通して、インテグレーションジャーニーの左側の「試練」に居た自分を帰還させて、新たな旅路へと進みたかった。
そしてプロコースを終えた今、結局、まだシャドウは受け入れられていない。
しかし振り返ってみると、私はいつの間にかインテグレーションジャーニーの右側を歩いていた。
試練を乗り越えるためのはずの旅は、仲間との「出会い」の旅になった。
「旅立ち」の5月
プロコースの開始
🤩 期待
5月、いよいよプロコースが始まった。
基礎・応用コースと学ぶごとにコーチングがどんどん面白くなっていたので、プロコースではどんな学びがあるのだろうとワクワクしていた。
また、このコースを終えれば、自分にとって厄介な存在であったシャドウを、きっとどうにか出来ると期待していた。
😔 不安
一方で、私はプロのコーチを目指しているわけでもなく、「コーチングの力で世界を変えたい」などという信念もなかったため、プロコースに参加する資格があるのだろうかとも思っていた。
熱量の高い同期たちを見ていると、自分のモチベーションも上がったが、同時に不安や申し訳無さを感じてしまった。
継続セッションの開始
🥰 嬉しさ
プロコースの受講中は、継続クライアントを確保する必要がある。
私は勤めている会社内でクライアントを募集し、同僚の数名がクライアントになってくれた。もし一人も反応してくれなかったらどうしよう…と不安だったので、この時点でかなり嬉しかった。
そして同僚とのコーチングセッションを通じて、初めて同僚たちの「本音」(気持ち)を聞けたと思った。何年も前から一緒に仕事をしていた人ばかりだったが、こんな感覚は初めてだった。心が繋がったような感じがして、とても嬉しく、温かい気持ちになった。
また、初めて単発ではない継続のセッションをしたことで、クライアントの変化を実感できた。1回のセッションでテーマが解決されなくても、そこで気付きが得られたことで次のセッションの時にはもう解決している、ということが起きた。
「人の可能性を信じる」ということをクライアントが教えてくれた。
正直これまでは会社でコーチングをすることに不安があった。会社で求められるのは、もっとビジネス的な、課題解決的なコミュニケーションではないかと思っていたからだ。
実際は、会社でも人の「気持ち」を大切にしたコミュニケーションは有用だった。
会社での継続コーチングは、人の役に立てているという手応えを感じさせると共に、人と繋がりたい自分を満たしてくれた。
ほんの少し前に感じていた、自分がプロコースを受ける申し訳無さも、あっという間に払拭された。
小さな未完了の完了
😌 スッキリ、満たされた
プロコースでは、未完了(人生の中でやろうと思って出来ていないこと)を完了させていく。
私はまず始めに、手のつけやすい小さな未完了である「部屋の掃除」を終えた。
私のシャドウは「そんなことをしている暇があったら、もっと自分を高める努力をしろ(仕事に繋がることをやれ)」と責めてくる奴なので、今までは家事に時間を使うことに罪悪感があった。
でもこの小さな未完了の完了で、心から満たされている自分に気付いた。丁寧な暮らしを望む自分の声も、もっと大切にしてあげたいと思った。
プチ一人旅
🍃 開放感、満足感
数年ぶりに一人旅に行った。
太陽の下で、ぼーっと空や緑を眺めたり、風や季節を感じたり、素敵なお店との出会いを楽しむ。そういった時間が、自分には本当に大切であることを思い出した。
5月は、少しの不安と、晴れやかな気持ちの、旅立ちの時期だった。
「出会い」の6~7月
シャドウのチラ見え
😖 怖さ
同期とのコーチング練習の中で、シャドウの核心に触れられそうなタイミングがあった。涙や、何か色々なものが、溢れてきそうになった。
それなのに、その溢れてきそうなものに、反射的に自分で蓋をしてしまった。
シャドウと向き合おうと思っていたはずなのに。
今思うと、この時は「シャドウと向き合うこと」自体よりも、「人前で自分をさらけ出すこと」に怖さを感じていたような気がする。
そのセッション内で、閉じてしまった蓋をもう一度開けようとしたが、もう開くことはなかった。
人からの影響
😌 エネルギー、落ち着き、解放
THE COACHで出会った人々(各コースの同期や、練習仲間、講師のコーチ)に影響を受けて、少しずつ自分に変化が起きてくる。
熱量、行動力といった前向きなエネルギー。
それとは相反するような、不安な気持ちや、人間らしさ。
人それぞれの形で、チャレンジしたり、葛藤したり、手放したり。
いろいろな人のあり方に影響を受けて、私も「自分の気持ちを大切にする」「一歩踏み出す」勇気をもらった。不安や焦り、怖れなどから少しずつ解放されてきた時期だった。
妖精というビジョン
🧚♀️ 軽さ
同期と対話していく中で、「もっと身軽になりたい」「妖精のようになりたい」という自分の願いに気付く。忘れていた大切なサブパーソナリティのことも思い出した。
心の赴くままに好きなことをして、季節や自然を楽しみ、会いたい人に会いに行く。
そんな時間を増やせたら、自分はもっと心地良く生きられる気がした。
ボイストレーニングを始める
🥶 期待と緊張
変化していく同期たちを見ていて、自分も変わりたいと少し焦っていた。
そんな中、昔から「いつかやってみたい」と思っていたボイストレーニングを始めることにした。
「いつかじゃなくて、今やればいいじゃん!」と思うようになったのは、大きな心境の変化だ。やってみたら、そこにはすごく素敵な自分がいるかもしれない。
実際のボイトレに行ってみると、緊張と自分の歌声への嫌悪感でいっぱいで、素敵な自分なんていなかった(笑)
しかし身軽な自分に変わる大切な一歩だった。
この頃は、同期を「仲間」と捉えられるようになり、自分のビジョンを深め始められた時期だった。
「拒絶」、再び「出会い」の7〜8月
仕事の繁忙期
🙃 無、嫌悪感
仕事が忙しくなり、あっという間に私の心の中の妖精が消える。山のようなタスクに忙殺され、流れるように日々が過ぎ去っていった。そして「忙しいのは、仕事が出来ない自分のせいだ」という「自分はダメ」モードに突入してしまう。
身軽さやわくわく感、自分が満たされているような感覚が皆無になってしまった。
厳しい現実に引き戻されているような気がした。
シャドウに再び向き合う
😖 迷い、もどかしさ
先月蓋をしてしまったシャドウにもう一度向き合いたいと思った。同期を頼ってセッションをお願いしたり、シャドウの原因と思われる両親に手紙を書いてみたりした。でも何だかしっくり来ない。自分が何と向き合いたいのか、何を感じているのか、よく分からない。
そんな自分を変えたかった。
それにコーチとしても、感情を大切に扱えるようになりたい。
応用Bコースではその辺りを学ぶので、改めて学び直したいと思った。
学び直しは、プロコースが始まる前からやりたいと思いながら手を付けられていないことだった。
同期を勉強会に誘う
🥰 喜び
なのでさらに同期に頼った。一緒に振り返りをしないか声をかけてみた。
これが大きな転機となった。
同期は快諾してくれ、最終的に5人で勉強会をするようになった。物凄く嬉しかった。
あぁそうか、人を頼って良いんだ。
学生時代には当たり前だった気がするが、社会に出てから、この感覚を忘れていた。
これをきっかけに、より一層、コーチングを学ぶことが楽しくなった。興味のあることを深めていくのは楽しい。
一人では絶対に気付けなかったことなので、同期には本当に感謝している。
光と高速道路
😌 スッキリ、穏やかな
ここまでで自分のビジョンや願いがだいぶ見えてきた。
「身軽さ」と「人との繋がり」がキーワード。
イメージで言うと、真っ白な世界をふよふよと漂う、複数の光の玉のようなものが浮かんでいた。
😵 不安、苦しい
しかし実際の私が生きている場所のイメージは「高速道路」だった。一度降りたら二度と戻ってこれない高速道路で、終わらないレースをしているイメージ。
レースはもう辞めたいけど、本当に辞めていいのか、不安で仕方がなかった。
この頃は、一度拒絶を味わうものの、より深い自分の願いに気がつけた時期だった。
新たな「旅立ち」の8〜9月
前向きな諦めといまここ
😌 穏やかな、慈愛の
結局、プロコースを通じて、シャドウを受け入れることは出来なかった。
でも代わりに、たくさんの仲間(THE COACHの仲間、会社の同僚)と自分のリソース(サブパーソナリティとビジョン)に出会うことが出来た。
想像していた旅とは違ったが、気付けばずいぶん遠くまで来ていたという感じ。
「リソースを探そう!」と思って過ごしていたわけでもなかったのに、思いがけず出会ってしまったというのが、これが生きるということなのかな〜と思って、面白かった。
プロコースの同期は、セッションやワークでたくさん一緒になった人もいれば、関わりの少なかった人もいる。それでも、一人一人のちょっとした発言や変化、あり方に影響を受けて、いまここの私がいるので、全員に出会えたことに感謝している。
一度見えそうだったシャドウは、もう引っ込んでしまったけれど、いつかまた必要なタイミングで出てきてくれる気がしている。
今は代わりに、見つけたリソースで、自分を精いっぱい満たしてあげたい。
改めて、いまここ
プロコースを修了して3ヶ月。再び、仕事の繁忙期とプライベートの予定が重なり、また流れるように日々が過ぎ去ってしまった。このnoteもようやく書くことが出来た。
でもだからこそ、年末年始に時間をかけてゆっくりと振り返ることが出来たので、このタイミングになって良かったと思う。
昔だったら「こんな怠惰な自分はダメ…」と罪悪感にまみれていたと思うので、変化だ。
そんな今年は、自分を「満たす」にはどうしたらいいのか、模索していく年にしたい。
楽しく生きている人になりたいし、コーチとして誰かと関わらせてもらう上でも、大切なことだと思うから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今年もよろしくお願いします🐰