レースと繭

交差点にでたら左へ

大都会は食べてしまうのさ

水面に浮かんだレースに包まり

カエルの足がタッチしていくのを許した

そうである現実を受け止めすぎた太陽は

またいつか日ノ出をでることを

信じてさえいれたなら

雨を嫌うこともなかっただろう

まるで綿菓子を洗って嘆いているよう

屋台に並ぶリンゴ飴

好きでもないあのキャラも

いまはちょっぴりかわいい

齧り付いた唇に紅は要らなかった

レースに包まれた私は

両脚を折り畳んで

繭のように守られてる

ひんやりとした水心地を楽しみながら

silkになることを夢見て

目を閉じている

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