地域作りといえば、地域包括ケアですが、いきなり病院でスタートしてるけど、この病棟のこと知ってる?

こんにちは、

今年もあと10日となってきました。ということはクラファンもあと10日強で始まります!

ここからはどれだけ皆さんに知ってもらえるか、どれだけ応援していただけるかだと思っていますので、なるべく有益な情報をお伝えしつつも、皆さんが案外重要だけどしらなさそうなところにも焦点をあてて書いていければと思っています。

というわけで、今日は「地域包括ケア」の話をしようと思うのですが、この「地域包括ケア」という言葉はご存知でしょうか?

2014年から地域包括ケア病棟という名前の病棟が病院の中にもできているのですが、「そんなん知らん!」という人もたくさんいるのではないでしょうか?

まぁ、内科や耳鼻科や皮膚科といった一般的によく使われる外来よりも入院の時に出てくる回復期病棟とか、急性期病棟とか、終末期とか、ターミナルケア病棟とか、その辺の方が少し聞き馴染みがないかと思います。

その中にさらによくわからない「地域包括ケア病棟」、これ名前だけが一人歩きしてるんじゃないかなって思ってます。いや、歩き回ってたらいいけど、案外地域包括に関わらない病院内の人でも何するとこか、知らなかったりするんじゃないかと思っています。

そこで、地域作りを医療介護連携しながらやる時に避けては通れない地域包括ケアについて、簡単に何回かに分けて話をしていこうと思います。

これに関してはスタンドFMの方でも話そうと思っていますので、ぜひこちらもご覧ください。

さて、そんな地域包括ケア病棟ですが、まずは地域包括ケアという言葉から説明していきます。

その意味は言葉の通りで、「地域を包括してケアをしていく」ということなんですが、包括って一体何を包括してんねんというわけで、その例にあげられているものをご紹介すると、

対象者は、高齢者だけでなく、医療ケア児や障害者など、地域でケアが必要な人にまで範囲を広げています。ここに健常者も当然入りますね。これは、ケアをされる側ではなく、ケアに関わる一人として考えてもらえればいいと思います。

これを理解するために、地域包括ケアで外せない考えが「自助・互助・共助・公助」です。この互助が地域包括の根幹の考え方になります。つまりは、「お互いが助け合う」というものが互助で、ケアをする方もされる方も互助に関わる方ですね。

いやいや、俺は元気やし、何もケアなんて必要ないし、医療専門職でもないから地域の人のケアの助けになんてなれねぇよ、という方。

ちょっとここで、僕からの提案をさせてください。

2025年の日本では、認知症患者数は700万人を超えると言われています。国民が1億2000万人だとして700万人は約6%に当たります。

こう考えたときに、今お住まいの生活圏内に認知症の方が一人もいないことは考えられるでしょうか?おそらく1人くらいはいてても不思議じゃないかと思います。

この時、認知症のかたを支えるのは地域の目なのです。

今でも、認知症になると家族がその事実を隠し、家に閉じ込めようとする状況があります。それは、周りの皆さんに認知症だとわかってしまい、迷惑をかけてはいけないと思うから。ですね。

こうして、家族で抱え込んでしまって、閉じ込めて、ふとした拍子に家を飛び出した認知症の方が線路の中に入って電車にはねられてしまう。こういった事件がありました。

誰かに相談できていれば、こんなことにはならなかったのでは?よく言われる話ですね。でも、専門家に相談して、認知症の症状が改善できるのかというと、現代では進行を遅らせることくらいしかできません。しかし、認知症の症状を進行させる上で一番問題になり得ることは「誰からも必要とされなくなること」だと思っています。

この「必要とされること」に関しては、地域でケアし合えるのではないでしょうか。そんな大きなことをやる必要はありません。朝玄関先で「おはよう」と挨拶を交わすだけでも、自分はこの世に存在している、その挨拶をした人と存在を分かち合っていると言えると思います。

さて、感情的な話が長くなりましたが、地域作りを目指すとき、住民同士の顔の見える関係を構築することはアプローチでよくあることです。この時に認知症患者を地域で支える活動は十二分に地域包括ケアと言えるんですね。

じゃあ、そんな地域でいろんな方を包括的にケアしていく「病棟」って一体なんなの?

という話が本題だと思うのですが、ここはまた明日書いてお伝えしますね。

この地域包括のことやSDGs、インクルーシブデザインなど、最近よく聞くようになったけどいまいちどういう意味かわからない言葉について、12/27 22:00~行う24時間ライブ配信でも伝えていこうと思っています。

ぜひ、お時間ある方はお聞きくださると嬉しいです。

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