1月から始めるクラウドファンディングについて
こんにちは!
8月から2021年1月のクラファンに向けて本を制作してきましたが、アドバイスを受け、時期を2月中旬〜3月スタートに変更します。
しかし、クラファンをやらないというわけではなく、別企画のクラファンを先にやろうということになりました。今日はその経緯について、まとめさせていただきます。
【日本の医療で世界を救う】
これが最終のゴールにあることには変わりはありません。このゴールを達成していくためには、多くの医療者に活躍の舞台が必要になります。舞台をといっても、今の病院や介護現場では、「保険」という制度があるため、夢を作ることが難しくなります。ちょっと青臭い話になりますが、人の原動力は「夢」です。その夢は、お金でも、権力でも、地位でもいいですが、「自分の叶えたいことが叶う」という自己実現可能な環境があることこそ、夢を目指せる一つのキーワードかと思っています。
そう考えた時に、保険の枠で仕事を考えるとどうしても制限ができてしまう。かといって、保険の枠を広げるためには、制度の話になりますので、政治参入が必要です。では、いますぐに変えられることとして何ができるのか。
これが、【シンクグローバル、アクトローカル】です。
目指す先は世界。なので、日本が世界から見てどの立ち位置なのか、世界から何を求められ、何を期待されているのか。これは考えなければなりません。しかし、いきなり海外に対して挑戦をすることは非常に覚悟が必要です。逆に言えば、覚悟があればなんだってできます。それがうまくいくかどうかは置いておいて、覚悟があることで挑戦はできるのです。
その挑戦をまずは、日本のローカルからやらないか?というところに出発点を設けたいと思い、今準備をしています。
日本の高齢問題は深刻です。そのため、「介護離職ゼロ」や「介護人材不足」など、介護に関してネガティブなニュースが多く報道されています。そのイメージが先行し、介護自体がネガティブなものとして捉えられているという現実があります。では、このネガティブなイメージが何に影響しているかというと、子供たちの「なりたい仕事ランキング」です。
そもそも、なりたい仕事って、皆さんはどうやって選んでましたか?僕の場合は野球をしていたこと、父が警察官だったことなどがあり、「プロ野球選手」や「警察官」が小さい頃のなりたい仕事でした。しかし、周りと比べて野球の実力がなかったことから、「現実」を見る選択をし始め、いつの日かこの夢を追うことはなくなりました。そして、その野球で怪我をしたことをきっかけに「理学療法士」を目指しました。
おそらく、多くのかたが身近で有名な仕事を「なりたい仕事」に選んでいたのではないでしょうか。それは、その仕事がというより、その仕事をしている人への憧れも大きな比重を占めていたはずです。その職業への、大人への憧れを作るためにはどうしたらいいのか。それは、「知ってる気になる」を減らすところから始めるべきだと考えました。
理学療法士ということもあり、ダイエットのアドバイスをしていた時もあったのですが、多くの人は「何を食べたらいいのか。」「どんな運動をしたらいいのか」という今の生活にプラスして、現状を変えようという人が非常に多いです。最近は、「ミニマリスト」という言葉も有名になりましたが、今生きている中で、不要なものが多すぎます。まずは、現状を作っている環境を見つめ、減らすことから始めるべきだと思うんです。これは、持たないことが立派だという事はなく、まずは現状を把握して、減らせるところを減らしてから、増やしませんか?という提案です。
ダイエットだと、例えば、痩せるサプリメントを摂ることを始めたとします。しかし、今までコーラやスナック菓子など、好きなだけ食べている生活を変えないとしたらどうでしょうか。目標は達成できそうですか?
なので、まずは余計なものを減らすことから始めてみようと思います。
さて、話を元に戻しますが、介護というものはすでに「ネガティブなイメージ」がついています。このネガティブなイメージは、現場で体験して、自分の目で見て、肌で感じて、耳で聞いたことでしょうか。もしそうなら、それは仕方のないことです。しかし、多くの方は、「ネット」という情報によって、余計なイメージを持ってしまっていることが圧倒的に多いと感じています。
それならまずは、いいニュースを知ってもらうというよりも、ネガティブなイメージを捨てられるようにすればいいと思うんです。そのネガティブなイメージを捨てるといっても、「はい、捨ててください!」といって簡単に捨てられるほど、一度ついたイメージは簡単には変わりません。では、どうするか。その「介護」という言葉が一人歩きをしないように、実際に経験してしまえばいいのです。経験すればいいというと、「職場体験」や「ボランティア」のようなイメージを持つかもしれませんが、元々介護はライフステージの中に存在するものです。「育児」や「教育」に関して、実際に持つイメージはおそらく自分自身が体験したものが主になっていることでしょう。しかし、核家族化や都市部への人口の流入など、単独世帯になることが増えたため、老いた両親を、子供たちがみるということが少なくなりました。そのため、介護に触れないまま大人になった人が大勢いるのだと思います。
子供の時の介護の経験がなく、大人になり、自分の祖父母の介護ではなく、自分の両親の介護が初めての介護になると、この時には約60才。60才まで、保険料だけ払わないといけない厄介なものという印象を持っていたとすると、初めての介護は当然ネガティブなものになるでしょう。
しかし、3世帯で暮らしていた時には自分の祖父母の生活に孫として関わることができていました。すると、生活の中に介護が自然にあるのです。これが、今の東南アジアですね。この東南アジアの現状は日本の数十年前と非常に近いところがあります。高度経済成長を迎え、都市部に人が流入し始めているので、高齢な祖父母と暮らす若者たちがいなくなるという自体が問題に上がってきています。
話を戻しましょうか。
日本の生活が高度経済成長前に戻ることは難しいでしょう。しかし、既存の保険制度ではどうにもならない自体が目の前まで来ています。それを受けて来年に控えた介護保険の改訂が話し合われていますが、田村憲久厚労相も支え合いの社会の構築が必要と発言されています。つまり、介護保険として賄えないので、昔のような互助ができる生活様式を取り戻す必要があると言われているんですね。
しかし、この数十年を経て、経済は成長し、文化も変わり、そう簡単に昔のように戻る事はできません。であれば、令和版にアップデートした社会構造を僕たちのような次の世代が作っていく必要があると考えています。そこには、若者層だけで努力をするのではなく、社会構造として、高齢者を支えられる仕組みが必要です。そこで重要になるのが「アクトローカル」です。
アクトローカルとは、act:行為、行いといった意味で、local:地方の、土地のなどを意味します。つまり、その土地で行動をすることがアクトローカルと言えます。そう考えた時に、高い目線で考えるシンクグローバルを持っていないと、日本を一つの土地だと判断し、同じモデルで対処するしかできない制度ができてしまいます。大まかなところは介護保険が担い、その土地に応じた方法は、その土地で社会構造を理解した人たちで考える。これこそが、シンクグローバル・アクトローカルだと思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、このアクトローカルですが、いきなりやりましょうと言われて、「はい、がんばります」と言えるほど簡単な課題ではありません。そこで、このクラファンを通して、一つのアイデアを皆さんに提案し、実際に実践してみたいと思っています。
それが、「人が集う介護を作る」なのです。
このコンセプトは、地域の中心に介護施設が来るというもの。その介護施設にその地域の人が集まる理由を準備し、地域の生活の中に介護が入っていくように作ります。
この集う介護を作るためには、単独で考えるのではなく、地域包括ケアシステムのような、輪で考える必要があります。そこで、一番重要な役割を担うのが、地元にある民間企業です。今、ネットが発達し、配送も簡単にできてしまう世の中になったので、物販に関して基本的には、距離の問題は気にならなくなってきました。だからこそ、遠くばかりを見て遠くからお客さんを集めようとしている気がするのです。
しあわせの青い鳥ではありませんが、本当に見つけたいものは「近く」にあるもの。ネットで遠隔とも繋がりやすい世の中になったからこそ、近くを見つめ直すチャンスだと思っています。その身近な繋がりを作り直すきっかけに、「地方誌」の発行がキーになるのではと考えています。
ここから先はビジネス的な要素が強くなるのでやめておきますが、1月に準備しているクラファンでは、地域の介護施設に人が集うための方法を一緒に協力してくださる方を探しています。大きな問題だからこそ、個人で手をあげ、それをきっかけに大きな輪になって、各地方に波及していけばと思っています。
こんな大きな夢に乗ってくれる方、応援してくれる方、協力してくれる方を探しています。
どうぞ一緒に、未来を作りましょう。
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