見出し画像

新幹線移動中の雑談から事業が生まれた話

先日出張で新幹線に乗っていたとき、あることを思い出しました。

8年くらい前のことです。
ある出張の帰り、ある人と同じ新幹線に乗ることになりました。その人は、会社勤めなのですが、サラリーマンっぽくない経営者気質の人です。それ以前からの知り合いでしたが、お互いの仕事について深いところまで突っ込んだ話はしたことがない、そんな感じです。

東京から広島方面へ向かう社内で隣りに座り色々話していました。


■ 名古屋が近づく頃


最初は取り止めなく話していたのですが、途中からお互いの事業運営上で課題になっていることに話題が集中しました。

頭の痛い話題に人は饒舌になります。
私たちもその課題について熱心に語り合いました。

ただ、2人とも「課題に対して愚痴るだけでは芸が無い、解決法を考えないと意味がない」という考えでした。このあたりお互いが経営者気質だからでしょう。(私はすでに実際経営者でしたが)

名古屋が近づく頃、私たちはその課題解決方法はビジネスになるのではないかと考えはじめていました。

■ 京都に着く頃


しかし、そのビジネスアイデアは一時の気の迷いではないだろうか?そうした疑いを持った私たちは、引き続き検討しました。

資金も人材も投入しなければ成り立たない事業プランでした。ですからもちろん、細かい部分についてはさらに検証してみる必要があります。

「あー、いろいろあるけど、これはやるべしだな」京都につく頃、私はそう考えるに至ったのです。

お互いに事業化に向けて動き出すことを確認した私たちは、次にどうすべきかを考えました。
事業化のためには、2人だけでは進められない。少なくとももう一人、キーとなる人を巻き込まなくては。

そう考えた私たちの頭には共通の知人が頭に浮かんだのです。
「あの人なら適任!」お互いに異論はありません。

■ 途中下車&緊急呼び出し


「善は急げ」ということで、その人(Aさん)に連絡を取ります。
「鉄は熱いうちに打て」とも言います。Aさんの住む街の最寄り駅で途中下車することを決めた私たちは、Aさんと緊急に会うことにしました。
こればかりは実際に対面で話さないと伝わらないと思ったのです。

Aさんは驚きながらも承諾。それから1時間後には、ある飲食店でテーブルを囲みながらビジネスアイデアについて、3人で話し合っていました。

■ その後


「Aさんは適任だし、この申し出を断るわけがない」なぜか私はそんな確信を持っていましたが、それは的中しました。

途中下車後の緊急会合の最中にAさんは、このビジネスプランに参画することを決めました。

その後、このビジネスプランは現実化し、立ち上げた事業を行う会社は今も稼働しています。

紆余曲折あって、その後参画してくれたメンバーの中には残念ながら離れていった人もいますが、初期のこの3人は今も事業に関わっています。

これは特筆すべき出来事だったとは思うのですが、正式な会議やミーティングではなく、こうした何でもない移動中に何かの話がまとまったり、大きな進展があったことは少なくありません。
変に身構えないのが良いのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?