見出し画像

最速159キロの”未完の大器” 明星大の右腕、谷井一郎、ドラフト指名なるか?

「プロアマ野球研究所」は10月のドラフト会議に向けて、最後まで指名リストに残りそうな選手を中心に、選手の実力や将来性について分析している。今回は、大学球界で最速159キロを誇る「未完の大器」を取り上げたい。

2022年8月30日 大学野球オープン戦
明星大1-12東京農業大

谷井一郎(明星大) 4年 投手 181cm84kg 右投左打 武蔵村山

画像1

明星大は、首都大学野球の二部に所属するものの、松原聖弥(巨人)や権田琉成(TDK)などプロや社会人に選手を輩出するなど、近年力をつけている。今年もまた、右腕の松井颯(花咲徳栄)が有力なドラフト候補となっている。そして、もう一人。同じく右腕の谷井一郎がプロの注目を集めている。

高校時代は全く無名の存在だったが、大学で大きくスピードアップに成功しした。3年春にいきなり155キロをマークしたことで、一躍注目される存在になった。昨年のオフには、練習での計測ながら159キロを記録。大学球界初となる160キロの大台越えに期待もかかる。

ただ、谷井のリーグ戦登板はここまでわずか6試合、9回2/3にとどまっている。その理由は、制球難。2年時に東京ガスの練習に参加した際には、30球連続でストライクが入らなかったこともあるという。

東京農業大とのオープン戦では、8回からマウンドに上がると、先頭打者にいきなり死球を与え、その後も制球が定まらずに四死球を連発。結局ワンアウトをとっただけで被安打1、4四死球、5失点で降板となった。

フォームは左足を大きく上げるノーラン・ライアンを彷彿とさせる。一目見ただけで忘れないインパクトがある。テイクバックで腕が背中に入り、重心の上下動も大きく、これでコントロールをつけるのは、なかなか難しいというのが第一印象だ。

とはいえ、これだけのスピードボールを投げられるのは、やはり大きな魅力である。

◆“天然素材”をプロ側はどう評価するのか? 担当スカウトは…!?

ここから先は

433字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?