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2023年ドラフトを賑わせる! 専修大の大型右腕、西舘昂汰に感じた“大いなる可能性” 筑陽学園時代に夏の甲子園出場

10月のドラフト会議に向けて、各球団は候補選手を絞り込んでいるが、「プロアマ野球研究所」は、最後までリストに残りそうな選手はもちろん、来年以降のドラフト候補も積極的に紹介していく。今回は、この秋に大きな成長を見せている大学3年生の大型右腕を取り上げたい。

2022年9月7日 東都大学野球二部秋季リーグ戦
立正大1-2×専修大(9回サヨナラ)

西舘昂汰(専修大) 3年 投手 188cm86kg 右投右打 筑陽学園

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今年は菊地吏玖(4年・投手・札幌大谷)が上位候補と見られている専修大であるが、下級生にも楽しみな選手は非常に多い。その中でも投手でスケールの大きさが目立つのが西舘昂汰だ。

筑陽学園ではエースとして3年春、夏の甲子園に出場。当時はまだ力強さには欠け、ストレートも140キロ前後だったものの、長身と長いリーチを生かした腕の振りは目立っていた。専修大進学後、1年秋からリーグ戦に登板し、昨年秋はリリーフで2勝をマークしている。

この日は先発のマウンドに上がると、立ち上がりから140キロ台後半のストレートを連発し、最速は149キロをマーク。春までと比べて、明らかにフォームの躍動感が上がり、腕の振りも強くなったことでボールにしっかりと力が伝わっている印象を受ける。

まだ少し重心の上下動があり、大きな体を持て余している感は否めないが、踏み出した左足の着地が安定してきたことで球筋もぶれないようになった。

1点リードで迎えた8回ツーアウトから同点のホームランを打たれ、惜しくも自身の勝ち星は逃したものの、2回ツーアウトからこのホームランまで18人連続アウトをとるなど、安定感抜群のピッチングでチームの勝利に大きく貢献した。

◆大型投手としての素材に大きな魅力…「フォーム改良」の余地あり!

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