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夏の甲子園で活躍したのになぜ?沖縄尚学・東恩納と神村学園・黒木陽琉が「ドラフト指名」から漏れた理由を探った!

2023年のドラフト会議が終わり、あらゆる媒体で指名についての評価、採点などに関する記事が出ているが、「プロアマ野球研究所」でも、専門家の立場から、オリジナル記事を配信していく。今回は、夏の甲子園を湧かせた“2人の好投手”が指名されなかった理由を探ってみたい。

今は、高校野球の秋季大会は真っ盛りで、筆者が取材に行くと、ドラフト会議翌日から、プロ球団のスカウトやアマチュアチームの関係者に顔を合わせる。必ず話題になるのが、ドラフト指名の結果であるが、今年は、ある球団のスカウトにこう聞かれた。

「何で、黒木の指名はなかったんですかね?」

“黒木”とは、神村学園の左腕、黒木陽琉である。黒木は、背番号10をつけて、夏の甲子園で見事なピッチングを披露し、4強進出に大きな役割を果たした。10月に地元・鹿児島で開かれた国民体育大会では自己最速の147キロをマークした。

もう一人は、夏の沖縄大会で無失点の好投を続けて「ミスターゼロ」と呼ばれた沖縄尚学の右腕、東恩納蒼だ。夏の甲子園は、いなべ総合戦で完封勝利し、創成館戦では1失点完投と圧巻のピッチングを見せた右腕である。続く、U18W杯のプエルトリコ戦では完全試合(5回、参考記録)を達成し、大会のベストナインに選出されている。

ドラフト会議前、黒木と東恩納は、3~5位くらいで指名されるのではないかと予想されていたが、蓋を開けてみると、いずれも“指名漏れ”。予想外の結果に驚いた野球ファンが多かったようだが、その理由としては、主に2点が考えられる。

◆夏の甲子園で活躍しても指名には繋がらない「意外な理由」

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