愛工大名電出身の右腕がオープン戦で躍動!NTT東日本の寺嶋大希に、スカウト陣が「ドラフト候補として十分だ」と太鼓判
大学野球や社会人野球のオープン戦が、頻繁に行われる時期となり、プロ野球と同様に“新戦力”の発掘が続いている。特に、社会人野球は3月上旬から公式戦が始まるため、仕上がりが早い選手も多い。今回は、そんな中から今年の飛躍が期待される高卒3年目の右腕を取り上げる。
2017年には都市対抗でも優勝し、近年はコンスタントに上位進出を果たしていたものの、昨年は都市対抗本選出場を逃したNTT東日本。特に、投手陣は新たに先発の柱となる存在が必要な状況だ。そのなかで期待が大きいのが、寺嶋大希だ。
寺嶋は長野県の出身で、愛工大名電に入学した。その直後から公式戦で登板。3月6日、7日に行われる欧州代表との強化試合で、侍ジャパンに選ばれた田村俊介(広島、外野手)とは同学年で、早くから中心選手として活躍していた。
入学当時は田村が主戦投手だったが、寺嶋も着実に力をつけて「右のエース」へと成長。3年時には夏の甲子園に出場し、チームは初戦で敗れたものの140キロ台中盤のスピードをマーク。スカウト陣の注目を集めた。高校3年時にはプロ志望届を提出せず、NTT東日本へ入社した。これまでの2年間は体作りがメインで、重要な公式戦には登板していない。
筆者は、2月29日にNTT東日本グラウンドで行われたオープン戦、仙台大対NTT東日本戦を取材したところ、田村は8回に3番手でマウンドに上がった。先頭打者にいきなりヒットを打たれたものの、落ち着いて後続を抑えて、ピンチを脱すると、9回も不運な当たりのヒットで2人の走者を背負いながらも生還は許さず、2イニングを無失点、4奪三振で試合をしっかり締めた。
◆スカウト陣「この時期にこれだけ投げられれば、ドラフト候補として十分だ」
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