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横浜高の「ベンチ外投手」が大学で急成長!桜美林大の“本格派右腕”土生翔太、ドラフト指名なるか?

10月20日に開催されるドラフト会議がいよいよ迫ってきた。「プロアマ野球研究所」は、ドラフト会議の当日までドラフト候補の能力や将来性を分析した記事を提供する予定だ。今回は、最終学年に復活した大学生の本格派右腕を取り上げる。

2022年9月3日 首都大学野球秋季リーグ戦
武蔵大8-2桜美林大

土生翔太(桜美林大) 4年 投手 181㎝91kg 右投右打 横浜

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武蔵大が終盤に突き放して大勝した試合だったが、投手で目にとまったのが桜美林大の先発マウンドに上がった土生翔太だ。横浜高校時代は1年秋からベンチ入りしていたものの、同学年に板川佳矢(国際武道大)、1学年下に及川雅貴(阪神)など好投手がいたこともあって、3年間控え投手として過ごした。在学中のチームは3年連続で夏の甲子園に出場している一方で、土生はベンチ入りすることはできなかった(※ただし、秋季大会や春季大会はベンチ入りメンバーとなっている)。

ただ、当時からポテンシャルの高さは評判となっており、桜美林大進学後は1年春からリーグ戦で登板。昨年春は4試合に先発するなど、投手陣の一角に定着し、ストレートの最速は150キロをマークするまでに成長している。最終学年となった今年の春のリーグ戦は、肘の故障で1試合の登板に終わるという悔しさを味わっている。

秋のリーグ戦、開幕戦となった9月3日の武蔵大戦は先発を任された。久しぶりの公式戦での先発ということもあってか、立ち上がりは腕の振りが明らかに加減したように緩く、いきなり4安打を浴びて3点を献上。復活への道は険しいかと思われたが、2回以降は持ち味である力強い腕の振りが戻り、3イニング連続で0を並べるなど、復調の兆しを見せた。

下級生の頃と比べて上半身も下半身も明らかに大きくなり、しっかり鍛えてきたことがうかがえる。特に下半身の強さが感じられ、フォームのバランスも良く、少し力を入れると145キロを超える。この日の最速は147キロで、まだまだ速くなりそうな雰囲気は十分だった

◆“本格化らしい本格化”が大きな魅力…果たしてドラフト指名は?

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