センバツに出場した“捕手のセカンド送球タイムランキング”を一挙公開!最速は大阪桐蔭・松尾汐恩 「2.00秒切り」は11人、「1.8秒台」は3人
昨日の大会第6日で1回戦が終了した選抜高校野球。今回は、プロアマ野球研究所が計測した捕手のセカンド送球タイム(※イニング間に行われた二塁への送球タイム)について、ランキング形式で紹介したい。
全出場選手の中で最速となる1.82秒をマークしたのは、ドラフト有力候補の松尾汐恩(大阪桐蔭・3年)だ。計測できた7回全てで2.00秒を切り、そのうち6回が1.8秒台という圧巻のスローイングを見せた。
そのスピードもさることながら、コントロールも素晴らしく、ワンバウンドが1回あっただけで、他の6回は全てストライク送球だった。実戦でも、6回に見事なスローイングで盗塁を阻止している。膝を痛めていた昨年秋と比べても明らかに動きが良く、課題だったキャッチング、ブロッキングにも成長が見られた。順調にいけば、“高校生ナンバーワン捕手”となりそうだ。
松尾以外に1.8秒台をマークしたのが、山浅龍之介(聖光学院・3年)と山村侑大(天理・3年)である。より安定していたのが山浅で、松尾と同じく計測できた7回全てで2.00秒を切り、4度、1.8秒台を記録している。
特筆すべきは、ボールの持ち替えの速さだ。捕球したと同時に右手に握り替え、あっという間にリリースしている。それでいながら、ボールの勢いもあり、コントロールを持ち合わせている。打っても4番を任され、1回戦の二松学舎大付戦で2本のタイムリーを放つなど、打撃の力強さが光った。
一方、前評判が高かったものの、少し精彩を欠いたのが野田海人(九州国際大付・3年)と田代旭(花巻東・3年)だ。野田は2回戦までの2試合で2.00秒を切ったのはわずかに1度だけ。田代は、肩の故障の影響もあってだろうか、力を入れて投げることがなく、最速は2.07秒と他の捕手と比べると、遅かった。元々の投げる力はあるだけに、夏に向けての巻き返しに期待したい。
【2022年選抜高校野球・捕手のセカンド送球タイムランキング】
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