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将来のドラフト目玉候補か…霞ケ浦の“背番号11”渡辺夏一が見せた驚異の成長力 147キロ右腕、今夏に球速が急上昇!

高校野球の地方大会、都市対抗が終わり、今年のドラフト候補がアピールする場も徐々に限られてくる時期になった。これから10月のドラフト会議に向けて候補選手が絞り込まれていく。「プロアマ野球研究所」は、最後までリストに残りそうな選手を中心に紹介していきたい。今回は、夏の地方大会で急浮上してきた高校生右腕を取り上げる。

2022年7月24日 全国高校野球選手権茨城大会 決勝
土浦日大4-0霞ケ浦

渡辺夏一(霞ケ浦) 3年 投手 183cm83kg 右投右打

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高校野球の地方大会が開幕する前には、ドラフト候補を中心にどの試合を見に行くか予定を立てるが、毎年大会が始まってから予定になかった選手が素晴らしいパフォーマンスを見せることがある。今年の場合は、霞ケ浦の渡辺夏一が、その筆頭と言えるだろう。

霞ヶ浦では、この夏に最速152キロをマークした赤羽蓮と大型サウスポーの山田大河(いずれも3年)が早くから注目を集めていた一方で、この夏のピッチングでは、渡辺が間違いなくナンバーワンだったと言えるだろう。

背番号は11ながら、4回戦の牛久戦では2安打、11奪三振で完封。7回まではノーヒットという圧巻の内容だったという。そして、甲子園に向けて大一番となるこの日も先発マウンドを任せられている。

結果から言えば、6回途中まで投げて2失点で負け投手となった。だが、投球の内容は素晴らしい。ストレートは立ち上がりからコンスタントに140キロ台中盤を記録し、最速は147キロをマーク。6個奪った三振は全て空振りというところに、ボールの質の高さがよくわかる。

フォームは、軸足一本できれいに立ち、無駄な動きがなく、スムーズに体重移動して楽に真上から腕を振り下ろすことができる。雰囲気は、霞ケ浦の先輩である、鈴木寛人(元広島)の高校時代とよく似ており、投げているボールも全く遜色なかった。

◆将来の目玉候補になる可能性がある理由とは…!?

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