私に何ができただろうか


先日、仙台市内の複数校の合同の非公認の記録会を見にいってきた。教え子というほどでもないけれど、教えていた子が走ると聞いたので。


5年前だったろうか、いや6年前だっけ?

彼女が中1か2年のときに、学校の陸上部を退部して、でも高校に入ったらまた陸上部に入りたいって、市民ランナーが中心の私のスクールに入ってきてくれた。

マラソンを中心とした市民ランナーのおじさんおばさんばかりで、入ってきたときには学生で短距離はもちろん一人だけだった。ウォーミングアップは一緒にやって、そのあとは一人で短距離メニューをこなす。たまにみんなで長い距離も走った。

練習メニューにはすぐに文句をつける。やりたくないという。脚が痛いという。

でも、なんだかんだとちゃんとやる。

そんな2年くらいを過ごして、無事に中学を卒業して、高校へ進学して、陸上部に入った。



そんな彼女ももう高校3年生、あっという間の3年間だった。本当に。

気持ちが弱い子だったから、大丈夫かな、最後まで続けられるかなってずっと心配だったけれど、そんな心配はよそに本当に楽しそうに部活をやってるのが、仲間と話す明るい顔を見るのがどんなに嬉しかったことか。


そんな彼女の高校最後の年。大会が次々となくなる、こんな年になってしまったけど(話が戻って)非公認の記録会をやるというのでみに行ってきた。

正直、彼女はインターハイに出るとか県上位に入るとかそういうレベルではない。

記録をあげるとか、成績を出すとか、それももちろん大切なことで、それも私の仕事でもあるのだけど

いろんな理由で陸上部に入れなかったやめた、けど陸上が好き、走ることを続けたいっていう子どもたちと保護者の方の力になれればなぁっていつも思う。というか、その子たちと一緒に走るのが私は好きである。だから走るのが好きでいてほしい。・・・と言いながら私自身が走るのが好きかと聞かれるとそうでもないんだけど(笑)あっやっぱ私みたいに好きじゃなくてなんとなく走ってるけどでもいいから、走ることを通して他の何かを得られるのであれば一番だ。


今はランニングクラブも休止中で、いろんなことがあってスタートできずじまいで、私自身も競技者として復帰したし、今の環境が私個人で勝手に動ける状態でないので、思うようにランニング指導の活動ができなくてとてももやもやとしているけれどこの先、学生ランナーの速さや結果だけの部分ではないところをサポートできる環境を作っていけたらいいなって思ってる。速さとか結果はそういうのが本当に得意な人のところへ行って伸ばしておくれ・・・(私も頼まれればやれるよ!!!!!!!!!!!)

なんて、ていの良い言葉を並べてるけどそういう思いは私の自己満であり彼女のために何かできたのだろうか。それは正直わからない。


でも、彼女が高校3年間陸上を続けてくれて本当に嬉しかった。よかった。

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