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特許証の電子化(eGrants)が始まります

以前、こちらのNoteでも少し触れさせていただきましたが、今年の4月18日より、米国特許証の電子化 が正式に開始されることになりました。プログラムの名前はeGrantsと呼ぶようです。

過去の記事はこちら。

USPTOからの発表はこちら。

制度開始からしばらくの移行期間はCeremonial Paper Copyなるものが発送されるとのことですので、いきなり紙媒体の特許証が手元に届かなくなるわけではないようです。
なお、この”Ceremonial Paper Copy"というものがどういうものか、言葉だけではイメージがつきにくいと思いますが、USPTOのFQAsで以下のように説明されています。

"The ceremonial paper copy will be a copy of the electronically issued patent reminiscent of the paper patents, bound with a cover sheet with both an embossed seal and the signature of the USPTO Director. The ceremonial paper copy will indicate that this is a ceremonial copy of a patent that was officially issued in electronic form."

シール&特許庁長官のサイン付きのカバーシートが付いてくる、ということなので、こちらを読む限りではこれまでの特許証とほとんど変わらないのように思えます。

ちなみに、移行期間がいつまでになるのかはまだ決まっていないそうです。


電子化が始まるということで、電子化された特許証をどこで確認できるのか、というのが気になると思いますが、こちらはPatent Centerで確認していただくことになります。

また、移行期間後も紙媒体の特許証(Ceremonial Paper Copy)が欲しい、という出願人(特許権者)は別途料金を支払えば紙の特許証を購入することができるそうですが、具体的な料金は未定とのことです。


参考:2023年2月28日付けFederal Register


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