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どんこの手

さきほどInstagramで「どんこ」の表現をしたのだけれど。

あれ。
これってどれくらいの認知度なんだろう?

「どんこ」ってね、しいたけなんだけれど、とっても肉厚なの。
乾燥しているしいたけで、お水で戻すと素晴らしい出汁、
今や料理界での共通言語「dashi」がとれる。

もどしたしいたけは肉厚でふっくらふくよか。
肉球級なのです。

我が家では叔母が料理研究家だったため、そのこだわりから
お正月につくるがめ煮(九州の煮物)にはこの「どんこ」とお出汁が
必須アイテムであった。
そのため、物心ついたときから、この「どんこ」は身近なものであり
美味しいもののひとつとして私の脳にインプットされているのである。

あまりにも身近で家族の間ではなんら不思議に思わず使っていたけれど、
リールをアップしたあと…
はて…これって通じるのだろうか…ともやもやする。

ある?そんなこと。気心知れた友人や家族の間では通例となっているけれど、それ以外の世界では案外そこまでじゃなかったということ。

それでね。
「どんこ」と表現したのは、私の手が「どんこ」のように肉厚でまったく可愛くなく、女性らしくない大きな手だったからなのね。

リングしても、お!似合うね!っていう感じじゃない。
ネイル…しても施術してるからすぐに取らなくちゃいけない。
だからといって似合っているかどうかは疑問。
小さくてはんなりしてて白魚の女性らしい手、憧れたものです。
めっちゃ女の子の手!をみつけると、うっとりしちゃうもの。
きれい!きれい!きれい!
じたばたしてしまう。

しかしね。
ずいぶん前から少しずつその手を受け入れる心が存在していることに
気が付いた。

マッサージという人に触れる仕事は手、命。
私も練習台となるべくモデルとなりされることもあれば
セラピストさんに施術していただくこともあり。

そのときに合う、合わない。
気持ちよい、気持ちよくない。
ということを恐ろしくはっきりと認識する。
もっというならば、合わない人には触ってほしくないという
拒否反応すらでるもの。
(あ、でもこれって手だけの問題ではないことも。
合わない人に自分の身を預けることは決して本能が許さないのだ。
ほら、髪の毛触ってほしくない!とかありませんか?)

以前働いていたエステティックサロンで練習生だった頃、
最終テストで社長をマッサージすることに。
その社長からこの言葉を頂いた。「あなたの手は本当にいい!」

これは、始めて人を真剣にマッサージした私にとってみたら金言となる。

ぴったりと包み込む肉厚な手が、適切な圧のクッションとなり
すごくいい手だね、と。
今も鮮明に思い出す。

泣いた。

え。私、この手…女性らしくなくて好きではなかったのですが…
今から。この瞬間から…好きになるかもです!
…と心おどった。

人間ってさ。
自分の脳、ひとつ。
自分の目、ふたつ。
そこから見える景色は私しかみてない。
そこを覆す、第2の視点を私以外の人から教えてもらうことって
目からウロコレベルの衝撃。

それ以来ですよ。
この手を好きになっていったのは。
自信をもって施術できるようになっていったのは。

どんこ!最高じゃん!
どんこ!やるね!
こんなにどんこを愛しく想う日がくるなんて。

みなさんも、その自分がヤだなあ…って思ってること。
第2の目でみたら、案外違ってた!があるかも。

どんこ、体験されたい方はぜひに。
Instagramからご予約お待ちしております★

※あ、このきのこが並んだお写真、めちゃくちゃかわいいです!
ありがたく使わせて頂きました!
ありがとうございます!


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