職場における「人間的交流」の大切さ~オンラインが当たり前の時代における職場コミュニケーション
先日、株式会社Swapというベンチャー企業の藤沢さん(CO-FOUNDER & CEO)と会話させて頂きました。「普段会わない」×「熱力ある」人との会話は、本当にいい刺激になります。そんな中で、印象に残った、そこから考えたことを書きます。
まず印象に残った藤沢さんのお言葉として、下記がありました(正確ではないですが趣旨はずれてないはず)
「採用では価値観とかしっかり聞いてくれるのに、入社したら職場の上司とはそういう会話はしない。結局、仕事・プロジェクトの話ばかり」
「オンラインでのコミュニケーションが当たり前になり、その傾向が強くなっている。昔は、飲んで話す、でやっていたが、今はそれも合わない」
そうだよなぁ、と。こういう課題感は、以前からもあり、よく言われるのが「タバコ部屋」。室内に喫煙所があるのが当たり前だった時代は、そこでのちょっとした会話が重要(コンサルだと、クライアントとの緊迫したMTGのあと、キーパーソンとタバコ部屋でする”本音会話”でその後の動きを決めるなど)で、「仕事以外の話」をしやすい場として機能していた、と聞いています。もちろん、非喫煙者が排除されるなどの問題もあり、そもそもの健康問題も大事なので「タバコ部屋」を肯定するわけではないのですが、こういう”ちょっとした仕事以外の会話”をすることが、上司-部下、というだけではなく、人間-人間、という違った関係をつくることになるので、その機会が減ることには、私も問題意識がずっとあります。
このことを「人間的交流」という言葉で私は表現するのですが、会社の中ではどうしても、その組織における役割のみでコミュニケーションすることが標準になります(その端的な例が、「●●さん」ではなく「部長」などと役職で呼ぶ)。ただ、それだと、どうしても機能的な関係になってしまい、信頼関係も築けないわけではないのですが、浅いものになりがちです。
一方で、コミットメントとかエンゲージメントというのは、機能ではなく感情が伴うものであり、そこに必要な要素の一つが「人間的交流」だと思っています。簡単に言えば、「人となりを知る」ということですね。
「人間的交流」ができていると、その人の発言の背景もくみ取れるので誤解も生じにくいです。特に、オンラインのもとでは、どうしても必要最低限なコミュニケーションになりがちであり、また音声データが中心(微妙な表情などが見えづらい)でもあるため、誤解が生じやすいと感じています。ただ、それが当たり前(スタンダード)になりつつもあるので、その中でどうよりよい意思疎通をできるようにするか。そのポイントとして、意識的に「人間的交流」をすることがあると考えています。
ただ、「人間的交流」をするために、飲み会するとかも本末転倒なところもあるので(やれるならやったほうがいいですが)、業務や会社の仕組みの中で自然とそれができるようにするには、どうしたらいいかな、と思案中でして、PTMの中でトライしようと思っています。
具体的には、
・オンライン上での交換日記
・自分のトリセツ(取扱説明書)づくり
を考えてます。具体的に動き出せるかはこれからですが、トライしたら、またその報告や感想をあげていきます。