【参院選】国政選挙投票率(性・年代別)の推移
2022夏、参院選。
7月10日の投開票日を前に、国政選挙における投票率の詳細を振り返っておきましょう。
データソース
今回紹介する画像や動画はすべて下記サイトのPDFから入手したデータにもとづいて作成したものです。
このサイトではおおまかに10歳ごとの年代別投票率推移が図示されています。
これを5歳階級、さらに男女に区別して示すのが本note。
衆参直近2回
参院選2016(安倍内閣)
全体で54.7%の投票率となった前々回の参院選。この回から公職選挙法改正で選挙権が18歳以上に引き下げられました。
衆院選2017(安倍内閣)
2017年の衆院選。全体投票率は53.68%で5割以上を維持。
参院選2019(安倍内閣)
前回の参院選では投票率が50%を割り込み、歴代では1995年の45.5%に次いで下から2番目の低率となりました。
たしかに、上2つと比較すると形の細り具合がパッとわかりますね。
また10代においては2017年より10%程度さがっており、有権者教育?の盛り上がりが制度変更から3年を経てやや落ち着いたのかもしれません。
衆院選2021(岸田内閣)
国政選挙としては直近の衆院選。投票率は55.93%となり、2019参院選からアップ。
若年層での10代の飛び出し具合も戻りました。
「選挙に行こう」キャンペーン
選挙のたび、「選挙に行きましょう」というメッセージが国から、各政党から、著名人から、一般人から出されます。
特に上図を見ればわかる通り、投票率は年齢が低いほど低い構造がずっと続いているため、「若者よ、選挙へ行こう」と若者向けメッセージとして強調されることも。
だが、どうも若者の投票率だけが上がるということはないようで、両性・全年代の投票率が高いほど若者の投票率もたかくなると解釈できるような状況があります。
社会の雰囲気というか空気というか、そういうモノが年齢に関係なく投票行動につながるのでしょうか。
ちょっとした発見
すこし時間をかけて図をながめていると、面白いことがわかります。
64歳以下では、どの選挙でも同世代女性の投票率が高い
65歳以上では、どの選挙でも同世代男性の投票率が高い
(10代をのぞき)男女とも投票率は70代前半まで年齢が高いほど高い
70代後半以降、投票率の減少傾向は女性の方がはげしい
理由はわかりませんが、この傾向が続く理由を探るのは面白いかもしれません。
歴代投票率
さらに昔のものは下記動画にて
参院選投票率推移1989-2019
衆院選投票率推移1967-2021
おわりに
投票「率」という割合でみれば、年代を経ても基本的な構造は変わりません。
70代くらいまでは、年齢が高いほど投票率が高い。
一方、高齢化という「数」の変化は「率」の推移からは分かりません。
次回、「率」を「数」に換算した概算投票数の動画像のアップロードを予定しています。
7/6追記
「率」を「数」に換算、というよりは元データに忠実に投票者数と有権者数の推移をnoteにしました。
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