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週刊ぽん子(2月2週目の日記)

2月4日日曜日 毎日のせいで涙を流す暇もないだけです

なんだか、気持ちの歯車のようなものが噛み合っていないように感じる。
毎日のやらなければいけないことに押し流されて、自分の心が後回しになっているようなかんじ。優しくなりたいのに、気持ちがとげとげしてしまって嫌になる。

帰宅してSNSを見ると、好きなバンドのライブの告知が上がっていた。しばらく活動休止していたので嬉しい。チケット取れるかなあ。
読みたかったマンガもレンタルできたし、ガソリン入れたらティッシュも貰えた。

見落としているだけで、小さいいいことはあるんだな、と思う。

2月5日月曜日 きっくきっくとんとん

すごい雪。雪といえば、宮沢賢治のオノマトペを思い出す。雪道を歩くときの音が、「きっくきっくとんとん」と書かれている物語があったんだよね。子どもの頃に読んだんだけど、30過ぎた今でも、雪道を歩くたびに「きっくきっくとんとん」と心のなかで唱えてしまう。

2月6日火曜日 君にケーキを買ってあげる

友人の誕生日。雪でケーキを買いに行けないというので、後日送る約束をする。
美味しいやつをあげたくて口コミをみるが、良い評価に混じって「いちごが水っぽい」「少し崩れていた」など辛口のコメントがでてくるので、なかなか選べずにいる。

2月7日水曜日 くたばる自由に生きのばす自由

先の予定を立てるということは、未来の自分と約束するということだと思う。
その日まで、わたしが元気でいるために。大げさに言えば、生きてその日を迎えるんだよ、というメッセージのようなものだと思う。
行きたいライブが何本かある。チケット取って、その日までは元気に生きましょうね。約束だよ。

2月8日木曜日 なぜか最近頭の中誰もいない部屋の中

お昼休み、note書こうと思ったんだけど、一瞬何も思い出せなくて恐ろしくなる。
「○×⭐︎をふにゃららしようと思っていた、ってことを書こうと思ったんだけどなあ」という感じ。
書きたいネタがあることと、内容の手触りだけは確かにあるのに、言葉がモザイクかけられたみたいに出てこなかったの。いやあ、疲れてんのかしら。

夜、夫に内緒のおやつを食べようとしたら、夫が帰宅した。内緒のおやつじゃなくなったので、一口だけ分けてあげることにした。

2月9日金曜日 俺は期待はずれ的はずれ

職場でやらかし、同僚に迷惑をかけてしまった。
申し訳なくて、いなくなってしまいたい気分になる。どんより気分を引きずったままお布団に入ると、ラジオの配信をやっていた。
みんなのコメントをみながらおしゃべりを聴いているうちに、眠くなってくる。
やけくそにならなくて良かった。鬱々とした気持ちをやり過ごす方法を知っていてよかった。
明日は、おすすめされていた映画を借りにいこう。

2月10日土曜日 死んでないお祝いとして枝豆を一皿全部一人で食べる

たまに、ものすごく勢いがついて雑用をぽんぽん終わらせることができる日がある。今日がそれ。
歯医者の帰りに、本を返し、ガソリンを入れ、洗車もすませる。先延ばしにしていたオイルの交換も終わらせる。

お昼に揚げたてのとんかつをざくざく食べる。キャベツにドレッシングをどばっとかけて、とんかつをもりもり食べていると、元気がわいてくる。元気がでる食べ物って、それぞれあると思うけど、わたしの場合はとんかつ。
サクサクしたものを頬張っていると、生きてるぜって感じがするからかもしれない。

タイトルは、歌詞や短歌の引用です。
日曜日 柴田聡子「雑感」
月曜日 宮沢賢治 「雪渡り」
火曜日 グループ魂「君にジュースを買ってあげる」
水曜日 Theピーズ 「生きのばし」
木曜日 ゆらゆら帝国「昆虫ロック」
金曜日 syrup16g「ソドシラソ」
土曜日 三田三郎 「鬼が笑う」より

 

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