原稿用紙が真っ赤にそまる
朝から夫と二人で校正作業をすすめる。しかし、どちらもまったくの素人のため、どこで改行するのか、どこで段落を変えるのかという基本的な部分でさっそく意見が分裂する。
夫は、無駄な改行はしなくても良いのではないかという考え。理由は、だいたいのエッセイがそのように書いてあるから。
対するわたしは、読みやすくなるなら、改行してもいいのでは、という考え。
もともとnoteに載せていた文章を一冊にまとめることにしたので、改行が多い文章だった。それに夫が、バシバシと赤ペンを入れていくのだが、わたしはそれがなんだか納得いかない。
なんでだろうと思ったんだけど、それは多分、わたしにしかわからないリズムのようなものがあるからだ。
夫をはじめ、読んでくれている人には、どうでもいいことだと思うんだけど、文章を書いているわたしのリズムというか、呼吸のようなものがあって、わたしはそれに従って、改行したりしなかったりを決めているので、どんどん赤で修正されてしまうと、そのリズムが崩れるような気がして、ちょっとやだなーって感じたんだと思う。
でもまあ、一般的にはあまり改行しすぎない方がいいのかな。リズムの話を夫にしてみたけど、いまいちよくわかっていないようだった。
それもそうか、多分、書いているわたしだけの個人的な感覚の話で、読む人は別にそこは気にしないんだろうなと思ったので、ぎゅっと詰められるところは、ひとまず詰めておくことにする。
この時点で、すでに一時間ほど経過している。
まだ、最初の数ページなんだけど。
段落の話がひと段落したと思ったら、次は読んだ本のあらすじの部分で、あーでもないこーでもないが始まる。「これだと、なんでこうなったのかわからないんじゃないか」「いや、主人公はここまで言ってないから、これは削っていいんじゃないか」
削ったり足したりしているうちに、あっという間にお昼ごはんの時間になってしまった。
最初の二話分で、だいぶパワーを使い果たしてしまった感がある。
その後も、文体がちょっとくだけすぎているのではということで修正する。そうなんだよね。
最初の方は、きっちり書いていたんだけど、なにしろ一年分から抜粋しているもんだから、文体もばらけているのだ。
一個だけ、あまりにもおしゃべり感が強すぎて、お蔵入りにしたものもある。
夫が申し訳なさそうに「あまり文章がくだけていると、ちょっと幼稚な感じがでちゃうかもしれないね」と言っていた。
そうなんですよね。
普段noteを書くときは、お喋りしてる気持ちで書いてるから、それがでちゃうんだと思う。
悪いことだとは思わないけど、一冊のなかでばらつきが出るのは、あまり美しくないかもしれないね。
それでも、夫のおかげで、最初より意味のとおる文章になったのではないかと思う。ありがたい。
やっぱり、自分以外の人にみてもらうのって大切なんだな。
残り時間的にも、書き下ろし分まで進めてしまいたかったけど、もう頭がへとへとで、搾りかすも出てこないっていう感じ。
だけど、明日には大方書いておかないと、いよいよ間に合わない気がしている。大丈夫かな。
完全に綱渡り状態ですが、少しずつ進んでいます。では、今日はこれで。
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