日記 同じ空をみている
職場へ向かう途中、「ほら!あそこあそこ!」と女性の声がする。
わたしではなく、お連れの方に向けたものだと思うんだけど、つられて後ろを振り返る。
白鳥が一羽飛んでいくところだった。
青空と、白い羽がきれい。
先程の女性が、「きれいだったわね」と声をかけてくれた。
「ほんとですねえ」と言葉を交わして、職場へと向かう。
いつだったか、店によく来ていた高齢のご夫婦と一緒に、虹を眺めたことを思い出した。
ご主人の方が、山に虹がかかっているのを見つけて、しばらく三人で、綺麗だねえ、と見ていたんだった。
白鳥の女性も、一緒に虹を見たご夫婦も、もう会うことはないだろう。
でも、あの一瞬、わたしたちは同じ景色をみて、同じように心が動いたんだと思っている。
いいことも悪いことも同じくらいあった一日だったけど、よかった方だけ残しておこうと思います。
短いですが、今日はこれで。
また明日。
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