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親が病気になって思うこと。

昨年、母の癌が発覚した。

あとどれくらい生きられるんだろう?
いつまで一緒にいられるだろう?
色々覚悟しておかないと。
病名を告げられた瞬間、そう思ったのを覚えている。
しばらくは、やっぱり間違いじゃないか?と現実逃避する自分がいた。

病気になるのは誰にも予想ができないことだし、人生が変わる大きな出来事。
なった当事者にしか分からないことは沢山ある。
頭では分かっていた。
仕事柄、病と付き合う先の生活もなんとなく想像がついた。
だけど、身内が病気になると冷静になるのって難しいなと思った。

沢山ネットで予後を調べたし、色んな治療法を知った。中には癌ビジネスなんじゃないかな?と思うものもあった。
私には何ができる?自分の無力さを感じた。

母は治療の為に入院、そろそろ退職を考える年齢だったこともあり仕事を辞める決断をした。
抗がん剤で髪は抜けウィッグをつける生活。
副作用で体調に波があるから、調子に合わせて動ける時にやりたいことをする。

病はその人の自由だった生活も、役割も平気で奪っていってしまう。
だけど、症状が落ち着けば今はまだ動ける。
行きたい場所にも一緒に行ける。
会いたい人にも会える。
今の身体で、できる範囲で、母のやりたいことや今できることを今まで通りする。
いつも通りの毎日を送る。

きつそうにすると心配させるからと気丈に振る舞う母をみて、私だったらそんなにできるかな?と思う。
母はいつだって強い。弱音も吐かない。
そんなパワーはどこから来るのかと関心する。

いつまで続くか分からない今の日常。
一緒に過ごせる時間を、1日1日を大切に過ごしていきたい。

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