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【パーマカルチャーデザイナー vol.15】 Masakatsu Yoshida
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#15 Masakatsu Yoshida
#14鈴木張司 からのバトンは "まっさん" こと吉田 政勝。
PDC開催地・千葉が台風で大きな被害を受けたときに迅速にファンディングページを作成し、ウェブデザインから社会へとつながりの可能性を伝えてくれました。
2017年にPDCへ参加したまっさんは多くを語るタイプではないけれど、PDCの空気感や人との距離感をひとつひとつ味わって楽しんでいた人。
あれから4年、また様々な経験を通していま感じていることを綴ってもらいました。
Q1.あなたについておしえてください
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61435922/picture_pc_b69ec9e524477648b26a53c534d73b72.png?width=800)
埼玉県川口市で生まれ育ちました。
今は近隣に海と干潟があり、住む人たちの顔も見える千葉県のほどよい大きさのまちで暮らしています。
子供の頃から冒険好き。
「世界を見てまわりたい」が夢で留学や前職のホテルマンの仕事を通じてオーストラリアとタイでくらし、広大な自然の豊かさと美しさにカルチャーショックを受けたものです。
特に青い空と海、きれいな朝日と夕焼けが見れればそれだけで満足で大好きな海とマリンスポーツ(サーフィン・スキューバダイビング)に向き合う生活。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61439444/picture_pc_dab5a0cf90b37c29f55c104a62c319e9.png?width=800)
日本に帰国後も仕事をしながら、ヒマさえあればカメラを手にして海外・国内を放浪していました。
30歳になって将来は移動しながら「何かを生みだし、つくり出せる人でいたい」と思い、ウェブデザイナーへ転身。
修行を経て、今はフリーランスとして活動中です。
また本業のかたわら、地元を中心に自作の屋台でコーヒーを出したり、子どもたちと公園でアウトドア映画会をしたり、地域の情報サイトを作って発信するなど、ジャンルにとらわれず『喜んでもらえること』を目指し企んでいます。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63849478/picture_pc_4e88aa3bccea2424a56ba15e1219669b.jpg?width=800)
そんな僕が、なぜパーマカルチャーを知ったのか?というと
ご縁があって結婚し、子供を授かってからしばらくして
人生と仕事に行き詰まり、もがき苦しんでいた時があります。
「今後生きていくのに、本当に大事にしたいことはなんだろう?」
日々、自問自答していました。
そんな時、年を重ねて身体が重くなりながらも自給自足でお米や野菜をつくり毎年せっせと届けてくれる義父と義母の姿を見て、心から感謝すると共に
「少しでも、自分が役に立てることはないものか?」と思うように。
「greenz」というウェブマガジンと出会いパーマカルチャーの事を知りましたが、最初は「農業をよりよくするための考え?」程度の認識でした。
「実際に、肌で感じた方がいいかも」と思い、神奈川県の藤野にある「パーマカルチャーセンタージャパン」で募集していた2泊3日のクラスを受けたところ一生忘れることのない大切な思い出ときっかけになり「この教えは、今後必要になるかもしれない」と直感。
ちゃんと勉強してみようと、2017年にパーマカルチャーデザインコースの
門を叩きました。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
今までに会ったことがないタイプの人たちばかりで、最初は驚きとまどったのを覚えています。
「こんなに平和で、あたたかいエネルギーがあふれる場があるんだな」と。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61491516/picture_pc_ceb91356e081ab83c2bc700dc3af0a3e.jpg?width=800)
と同時に、「こんな素敵な人たちとつながれるなら何かつらいことがあっても、いつでもここに帰れる。大丈夫!」という根拠はないけれど(笑)自信をもらえた気がします。
3人の個性豊かな講師や、宿泊先でお世話になった方々。
ボランティアとしてサポートしてくれた先輩スタッフや一緒に受講した同期のみんな。
20〜50代まで様々な年齢の人が集まった多様性のある空間で、濃い内容の授業と毎回愛のあふれたおいしい食事をいただき幸せなひとときでした。
またみんなが集まって授業の最初と最後にその時の気持ちを共有しあう「チェックイン」「チェックアウト」という時間があります。
誰かが発した言葉に対してまわりからあたたかいメッセージが飛び交い感動の連続でした。
「言葉で人と人が思いを共有し、つながっていける」という事を肌で感じることができた瞬間。
僕にとって、最も心に残ったことかもしれません。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
自分自身の内面における、変化のきっかけになりました。
以前に比べ、余計なことを考えることがなくなりくらしもシンプルになったと思います。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61491635/picture_pc_775adb63fcca69a1e9c07ac8eeb55a2c.jpg?width=800)
これまで全く経験がなかった野菜をベランダで育ててみたり、イチから味噌を作り、趣味の料理で使ってみるといった行動をするようになった自分が、とても不思議です(笑)
普段プログラミングなどのデジタルなモノに囲まれて仕事をする機会が多い中で、ひとときの心のやすらぎとなっています。
今から色々と学んでおいて、将来、義父と義母のお手伝いが少しでもできるようになれたらと思います。
また、パーマカルチャーで学んだ事を発信できればと思い、授業でも作り方を学んだ「タネだんご」をネタにして、絵本を描いてみたり
https://note.com/4sdmsk/n/nc9a86e2a263d
パーマカルチャーとNVC(非暴力コミュニケーション)の考えを普段の生活でも取り入れられないだろうか?と思い、デザイナーとして積み重ねてきた
考えにPDCで教わったことの一部を取り入れた通信講座を作ったりしています。
https://note.com/4sdmsk/n/n6f215d2c70c7
日常で問題が起こったとき、「自分の内面を観察して見つめ直し、どうしたら解決できるか?と寄り添い、いかしあう」ための、様々なデザインの原則やノウハウを、教えてもらった気がします。
Q4.PDC卒業生の中で次にバトンをつなぎたい人
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61491748/picture_pc_69823cd91b24b4467ab47987e2900fc0.jpg?width=800)
フランス・オレロン島にいる、りっかさん
くらしをつむぐ、アーティスト。
自然体で、やさしく見守り包み込む。
そんな雰囲気をもちながらも、自分の理想と信念を持ち
つらぬく意思と、パワフルな行動力を持った人。
彼女の言葉には愛があふれ、みんなをあたたかくしてくれる不思議な力があります。(僕も何度も救われました。)
最後にこのようなきっかけをくれた茜さんと、バトンを託してくれた、ちょうさんに心より感謝します。
パーマカルチャーを通じて「本当に幸せな方向に向かうための手段」を知り
新しい一歩を踏み出す人が今後も増えてくれることを、PDCの卒業生として、また「大きな家族」のひとりとして願っています!
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64017012/picture_pc_bf0b627c34e525ba38d666982719dfa0.jpg?width=800)
朝日が美しく好きな場所
PDCのある千葉県・和田浦の海辺
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吉田 政勝
Masakatsu Yoshida
note
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まっさんからのバトンは #16 ホゲス・金村・利香へ。
存在自体が愛に溢れていて美しい言葉を伝えてくれるりっかちゃん。
2019年の夏に渡仏した彼女の今を綴っていただく予定です。
お楽しみに!
2021/10/23 霜降