【パーマカルチャーデザイナー vol.10】 Akane Masuda
これはPawa Permaculture Design Course(以下、PDC)から誕生したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
人間にとって恒久的に持続可能な環境をつくりだすデザイン体系
(『都会からはじまる新しい生き方のデザイン』より)
地球の上でたのしく生きるためのくらしの工夫のこと
(『みんなのちきゅうカタログ』より)
#10 Akane Masuda
#9 原田友彦 からのバトンはこの連載をまとめている私自身へ。
自分のことを紹介するなんて、、、と恐縮して一旦はお断りしたのだけど、記事が10本目を迎えられたことへのお祝いも込めて僭越ながら綴らせていただくことにしました。
Q1.あなたについておしえてください
きれいに文化の、しみとおっているまち。
ほどよい田舎の地方都市。
山の都のぶどう畑と田んぼに囲まれた小さな家で生まれ育ちました。
東京を経て
タイと韓国に暮らし
地球を2周して
旅した国は40カ国以上。
「世界の不条理をどうやったら解決できるんだろう」
そんな疑問を持ちながら大きな世界の中に身を置いてみた。
そしたら「あしもとにある地域での暮らし」 と 「自分の中」 にこそ本質的な答えがあると気づきました。
「世界の子どもたちに出会って何が出来るのか」 という葛藤から、「身近な子どもたちとの日常が平和につながっている」 ということに気づいた岐路でもありました。
今は、歩けば顔の見知った友達や愛しい子どもたちに会えて思わず顔がほころんでしまう距離感の海も山もある穏やかな雰囲気の町で暮らしています。
自然に作られたワインが好きで、目下の野望は葡萄栽培から醸造までのワインづくり。いつか叶いますように。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
PDCがはじまる前の年。NPOごかんたいそうの運営する保育園の園庭をパーマカルチャーでデザインする一年間のプログラム(パーマカルチャーと子どもの未来研究所)に参加しました。
キラキラしたおひさまみたいな眼のフィル・キャッシュマンとはそこで出会い、パーマカルチャーのレンズをとおして触れた世界に魅了されて今に至ります。
社会生活の中で誰かのビジョンに対して自分のビジョンのように共感することがあります。
でもそれは結局は自分ではない誰かのビジョンであって、ちょっとしたことでズレが生じて負荷が生まれてしまうことがある。
そんなふうに人と人との関係ってささいなことで不具合が生じてきてしまうことがあります。
PDCでは 『無理をせず自分らしく楽しむ』 ということが根本にあって、何か起きた時には 「じゃあどうしていったらいいだろう」と寄り添いあうスタンスと関係性がベースになっています。
問題が起きないということではなくて毎年いろんなドラマがあるしさまざまな感情が渦巻くのだけど、その度に積み重ねるやりとりの中から信頼関係が育まれていて、『私が私らしく私でいられる』ことを尊重されている場であります。
それぞれのらしさを持った講師が3人いることも魅力。
座学中心の72時間。
知識を吸収するだけでなく美しいパーマカルチャーの世界そのものを体感できます。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
人間も自然の一部であることを感じられるもの。
人間も含めた自然が豊かである世界の指針となるもの。
自然の中に身を置くと心地よい感覚があるのは、私も自然の一部なんだということ。
Q4.PDC卒業生の中で次にバトンをつなぎたい人
‘ちょめ’こと #11 櫻井あかね。
一緒に暮らしたこともある おなじ名前の彼女は妹みたいな存在。
ゆるやかに自由にマイペース。
ホッと肩のチカラがぬける雰囲気で気持ちを受けとめてくれたり、必要なときはキリッとしっかりと言葉を送ってくれる人。
PDCがはじまって6年目。
みなさんが安心して過ごせる場づくりに尽力してきて、実はまだパーマカルチャーデザイナーにはなれていません。
今年こそは!と参加側の立場に立つ気持ちがむくむく湧きつつも、事前対策にへろへろになっています苦笑
2021/8/7 立秋