【パーマカルチャーデザイナー vol.19】Takuya Momose
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#19 Takuya Momose
#18 加藤恵子 からのバトンは #19 百瀬拓也(アルフ)。
彼との出会いは2018年。
フィル・キャッシュマンと明石治による若者向けパーマカルチャープログラム Permaculture Awa Design College(Pawadeco)。
出会った頃はあどけなさの残る柔らかい物腰と穏やかな笑顔の青年だったアルフ。この数年で父となり移住という人生の節目を迎えて、しなやかに揺るぎない軸を育んでいるように感じています。
Q1.あなたについておしえてください
神奈川県出身
男三兄弟の末っ子
大学休学中のピースボート(地球一周の船旅)との出逢い、その中のプログラムである地球大学(環境問題・紛争・貧困を大きなテーマに現地視察とディスカッション、プレゼンを通して自己変容していく)へのコミットが、僕自身をパーマカルチャーライフへ目覚めさせてくれました。
現在は、家族3人で埼玉県飯能市の山の中で村の人たちや友人の力を借りながら農耕や家のメンテナンスに勤しみつつマイペースに暮らしています。
ライフワークとして、森見ル焙煎所という屋号で、コーヒーの焙煎からカップに至るまで、様々なコーヒーの楽しみ方をお伝えする仕事をしています。
森林農法というパーマカルチャーとも縁深い栽培方法で作られたコーヒー豆を中心に扱い、コーヒーを通して生態系環境や労働者の生活環境、消費者の意識を整えていく在り方を創造している最中です。
また、今後はパーマカルチャーのエッセンスを伝えていくガイドとして活動し、コーヒーとパーマカルチャーの両ガイドを担っていきます。
今の暮らしは、PDCとの出逢いが大きく影響しています。
僕は、2018年に開催された若者向けプログラムのPAWADECO(Permaculture Awa Design College)に参加して、こんなに素敵な世界があるんだ!って当時、自身の中に電気が走ったのを覚えていて、それからPDCは僕の中での通過点となっていました。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
デザインコースは、多世代の大きな家族が一週間、数ヶ月間を空けてまた一週間と同じ空間で過ごし、同じご飯を食べ、学びを深め、心を開いて接し、デザインプロジェクトにチームで向き合うのですが、このプロセスがとてもボリューミーでした。
短期間で心が開けていく感覚は、朝のセッションが始まるときに行うチェックインやNVC、講師の持つ空気感などが心の緊張を解してくれていたんだなと感じました。
頭がパンパンになっても次から次へと学びとなる知恵や知識が流れてきて、抱えきれなさを仲間と分かち合い、共に消化したり嘆きあったり考え込んだりするまでに講師の熱量は高くて感動しました。
濃くて、楽しくて、存在が温かくて、そのままの自分に近い状態で居られる不思議な時間。
学び深くも「自分たちにもできるんだ!」という感動を得られるアクティビティーが用意されていたり、実践者のサイトを観察することでデザインのイメージが膨らみやすくなったり、関係性の繋がりを把握しやすくなっていたりと沢山の工夫が施されていることも素敵なところ。
休憩時間のおやつやキッチンスタッフのご飯が毎食幸せで、お腹はいつも満ち足りた状態になっていました。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
真の教科書みたいなもの。
学校の教科書では得られない生きる上で大切なことや、人生を豊かにし、どこで暮らしていても自然との繋がりから得られる恵みを見出すことのできるギフトの詰まったもの。
自分にとってパーマカルチャーって何?という問いは、常に変わり続けていくものだと感じています。
知らないからこそ簡単に紹介できていた自分がいて、知って感じて触れていくうちにどんどん簡単な紹介がし辛くなっていくという道を歩んでいます
人生かけてこの道を歩んでいくんだろうなと想うと、楽しくて堪りません
Q4.PDC卒業生の中で次にバトンをつなぎたい人
らりえ
柔らかな物腰と真っ直ぐな感性を持ち合わせた彼女
らりえの持つ緩くも芯のある感覚が存在を感じられる度に和やかな気持ちにさせてくれました。
PDC後にお互い移住をして新たに小さな生命を授かったことからも、今の暮らし方やこれからが楽しみな存在。
#19 百瀬拓也 からのバトンは #20 本倉理恵へ。
お楽しみに!
2021/12/22 冬至