【パーマカルチャーデザイナーvol.29】Karen Takahashi
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#29 Karen Takahashi
PDC中に誕生日だったメンバーへのお祝いでウクレレを奏で場を彩ってくれたのが印象的なかれんちゃん。
時折、オンラインで彼女の歌声を聴くタイミングがあると、離れた島ではあるけれど美しい暮らしを営んでいるのが想像されて心癒されます。
Q1.あなたについておしえてください
車のない小さな島でフォレストガーデン(食べられる森)と一緒に暮らしています。ワークショップやリーディングセッションなど、いろいろなご縁でここに来られる方たちとの大切なじかんをこの島と森がいつも深くサポートしてくれているのを感じています。
電気はお友達からゆずりうけた小さなソーラーパネルから。
お水は井戸から。
調理やお風呂はすべて薪。
太陽が照るだけ雨が降るだけでありがたい暮らしは心が心地よく、適度な不便さはからだにも心地よくて、井戸の水汲みは肩甲骨(健康のかなめ•日本人が昔はよく動かしていた)のエクササイズをかねて(笑)
(あえて不便にするのもデザインのひとつ、と海くんが話してくれた。)
都会も好きですが、しばらく出かけるときはいつも離れがたくなる大好きな暮らしです。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
【前半】
6年前をふりかえって印象に残っているのは、講義がすべて終わったあとの(笑)ノータレントショー。
一人一人、みんなの前に出て凡才な一芸を披露します。
参加者の一人にコース中とても無口だった青年がいました。
その彼が前に出て、何をするんだろうとみんなが見守っています。
彼は
「僕は〇〇です。」
と、名前だけしか言わなかった。
会場は・・・・・
みんなが目を輝かせて、拍手喝采!!
ありのままの彼に拍手を送り、その拍手にまた感動がわいた瞬間でした!
フィル•カイル・海くん・スタッフとホストファミリーのみながひびかせてくれた雰囲気と愛のおかげで個性豊かな30人近くが共同生活しながらも、ありのままを尊重しあい、その心地よさを感じた空間。
欠けおちていること・多様であること・問題が発生するということの豊かさをいっぱいに感じた日々でした。
【後半】
豊かな感性、当時、高校生のいときちゃん。
絵を描くのが得意な、にいに。
アイデアばかりで絵もプレゼンも苦手な私。
優しく見まもり、爆笑と感動のプレゼンにまとめてくれた、しゅうさん。
クライアント役のマイケルの要望は、宇宙人も遊びにきて一緒にパーティーできる場所に、、というもの(笑)
MVPに選んでもらい、コンポストトイレを賞品としていただきました!
このプレゼンでも、ありのままでいることの豊かさと多様性が炸裂。
その時のデザインを元に島の真ん中の山にみんなの食べられる森を育てています。
宇宙人が好きな杏も植えました(笑)
プレゼンのデザインは、どんどん現実になっています。
宇宙人も、そろそろ(もう!?)来ているかな笑
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
パーマカルチャーで好きなところは、誰もが参加・実践できるところ!
Permanent (永続する)+Agriculture (農業)の造語として生まれたパーマカルチャーも今や、建築、教育、芸術、町づくりに医療・・と、さまざまな分野に広がっています。
最低限、地球が永続可能になるようにデザインされていれば、あとは変幻自在で自由!畑をしない人でも、都会でも実践できる。
パーマカルチャーは、だれかとだれかの・だれかと何かの関係が幸せになるデザインの宇宙。
みんなが自由に新しいデザインをぽんぽん投げこんでいるから、宇宙は日に日に豊かになっていく。
みんなで創造しつづけている幸せな地球づくりの宇宙だとおもっています。
私たちの暮らしもパーマカルチャー、とくにフォレストガーデンをとりいれてからずっと楽に豊かになりました。
フォレストガーデンを教えてくれたのは同じ時期に近所に引っ越してきたDion&Asako。
もともと、カンボジアやパプアの子どもたちに出会い、みんなが幸せになる道をさがしてはじめた自給自足。なのに、暮らしに忙しくて自分たちのことでいっぱいいっぱい。
何かがちがうと感じていた私は、フォレストガーデンを知り、羽が生えたようになりました。自然農の畑をはじめてから、足に根っこがはえたように安心感が広がっています。
(感謝しかない。大好きなDion&Asakoとフォレストガーデン。)
おかげさまで今は自分の農や暮らしにかかる時間はとても少なくなり、空いた両手にはやりたいことがいっぱいですが、ハンモックタイムもたっぷりあります!
2年前、コロナでお迎えできなかったときにはじめたオンラインセミナー
森の植物たちは菌糸ネットワークを通じて栄養や薬を送り合っているそう!
そして、木と人も、空気のように見えないけどそこにある何か(氣?ソマチッド?エーテル体!?お名前はなんでも!)を介して、栄養や薬をおくりあうことができるそう。
今、たくさんの人に木を植えてもらっています。
未来のこどもたちにつなぐ森をつくりながら、みんながもっと健康でいられる地球にかえる道もここに、ひらかれているように感じます。
コスタリカの農園では、微生物の発酵熱で常時あたたかかいお風呂が沸いていました。
近い将来、森から電気もまかなえるようになりたい!と、ソーラーパネル不要な微生物発電にも注目しています。
(よい情報ありましたら、ぜひ教えてくださいませ〜♪)
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人
あの人もこの人も、、とお顔がたくさん浮かびました。
PDCの卒業生は、ほんとうに興味深い方だらけ。
プレゼンチームメンバーの中で唯一、ご無沙汰なにいに。
あの人は今!?を知りたくて、バトンをつないでいただくことに(笑)
にいに
優しい笑顔
オリジナルな世界観
山に植えた杏(平和)
ミャンマー、ウクライナ、ロシア、、、
世界中で春を待ちわびる人々に、1日も早い春がおとずれますように
ありがとうございます。
2022/5/21 小満