2023年6月、パートナーCFO養成塾第6期始まりました
パートナーCFO養成塾第6期が東京リアルクラス2023/6/24、オンラインクラス2023/6/22に始まりました!
そもそもパートナーCFOとは? 養成塾とは?
パートナーCFO養成塾は2019年に第1期を開講以来、毎年開催(※2019年のみ2期開催)しており、今回で第6期を迎えました。
2020年第3期以降は東京リアルクラス・オンラインクラスの2コースをご用意し、受講生の皆さまの利便性の向上を図るとともに、安心安全な受講環境を整備しております。
養成塾Day1のレポート
【P-CFO養成塾第6期 Day1】
日時:東京リアルクラス 2023/6/24 1330-1700
オンラインクラス 2023/6/22 1830-2200
内容:Day1「パートナーCFOのセルフイメージを持つ」
講師:高森厚太郎氏(日本パートナーCFO協会 代表理事)
第6期では東京リアル・オンライン合わせて40名を超える受講生をお迎えしました。(定員30名のところ増席して対応いたしました)
「パートナーCFO」という同じものに惹かれ集った40名超、現在の属性もこれまでのキャリアも違えば、養成塾への参加理由や目指す方向も実に様々。今年も実に多士済々な顔ぶれの方が参加することとなりました。
受講生の思い・背景
今期も金融機関やCFOの経験者、会計士・税理士・診断士・MBAを保有する人、事業会社での財務・経理・経営企画経験者などカネ・経営系の専門性を持つ面々のみならず、弁護士や事業会社での法務・人事労務経験者、組織づくりや海外展開のコンサルタントなど多様な専門性を持つ面々が揃いました。
Fintech企業の事業開発をされている方、ベンチャー/上場企業両方の勤務経験を持つ方、未上場からIPO、上場企業、事業承継、バイアウトまで「企業の一生」を金融の視点から経験してきた方など、本当に様々なご経験をお持ちの方がいらっしゃいます。
また今期は、すでに本業や副業で「社外CFO」をしている方も複数名参加されています。
これまでの経験から「パートタイムでのCFOニーズ」を実感し模索する中でパートナーCFOと出会い「まさにこれだ!」と受講を決意された方、「自分の経験や強みを生かし、65歳以降も続けていける仕事にしていきたい」という方、あるいは「自分がやってきたことを体系立てて整理できそう」という社外CFO実践中の方まで、自己紹介ではそれぞれ「パートナーCFO」になることへの期待と目標が語られました。
今期も全国各地からご参加いただき、北海道や宮城県から東京リアルクラスに参加する方も。オンラインクラスでは、石川県、岡山県、沖縄県からの参加者もいらっしゃいます。
「地元の企業の力になりたい!」「仲間が欲しい!」という声も聞かれていて、「パートナーCFO」という仕事への興味関心が全国的にますます高まっていることが感じられます。
Day1の講義内容
Day1は「パートナーCFOのセルフイメージを持つ」。
スライドにもある通り、事前動画と当日の講義を通して、あるべき姿(パートナーCFOの業務全体像)と現状(専門家としての知識スキル経験)を明らかにすることで、自分なりのパートナーCFO像と到達計画を作っていきます。
■Day1事前動画「P-CFOとは」
動画では、クライアントである中小ベンチャー経営者の信頼を得て、かけがえのないパートナー、パートナーCFOになるべく「中小ベンチャーの経営」や「中小ベンチャー経営者の悩み」を押さえていきます。
中小ベンチャー企業の経営の実態と、CEO/COO/CFOを軸にした経営における役割分担から、「パートナーCFOが参画する余地」と「パートナーCFOだからできること/求められていること」を紐解いた内容です。
「パートナーCFO」としてのベースが詰まった、繰り返し見てインストールしておきたい内容です。
■Day1当日の講義「パートナーCFOの全体像からセールスまで」
講義当日は、事前インプット動画の内容の振り返りを中心に講義が進みます。
前半はCFO8マトリックス®で「パートナーCFOになる8つのアプロ―チ」それぞれの内容と、Day2以降の概要を押さえていきます。
さらに「パートナーCFOの必要3要件」では”パートナーCFOまでの道のり”を整理していきます。
この必要3要件は講師の高森先生が体系化した理論と実践経験を基に作り上げたもので、スキル(技術)×マインド(覚悟)×相性で構成されています。この軸で要件を整えていくことで「パートナーCFOとして案件が取れる」「デリバリーができる」「リピートされる」状態へとつながっていきます。
事前インプット動画と講義前半で「パートナーCFOとしてあるべき姿」を押さえた後は、個人ワークで「専門家としての現状とリソースの棚卸」と「自分なりのパートナーCFOイメージを描く」ことに取組んでいきます。
ここでは「パートナーCFOとしての現実と理想のギャップ」を明らかにすること、そして自分なりの「パートナーCFO像」につなげていくことが目標です。
さらに、講義後半は「パートナーCFOのセールス」を扱います。マーケティング(集客)からセールス、そしてデリバリーまでの流れを押さえていきます。
セールスでのポイントは高森先生が実践してきた「紹介の方程式」の2ステップで紹介されました。また、初回面談を暖まった状態で始めるには? 提案書はいつ、どんな内容で準備するの? 契約締結時のポイントは? といった具体的な内容を、高森先生の事例を交えつつ解説されました。その後、「パートナーCFOのマーケティングファネル」として、特にパートナーCFOに向いてる具体的な行動や、3つのセールスパターンなど、料金や具体的な業務内容を含めて紹介されました。
受講生の中には、すでに「社外CFO」経験ある方もいるため、講義後の質疑応答でも「契約書に関して、●●についてはどう考えたらいいのか」「財務など顧客の情報取得と契約締結のタイミングは?」など実務に即した具体的な質問が出ており、高森先生やリピート受講生からの回答で締めくくられました。
受講生の声
各講義の後には、「印象に残ったことは何か」「仕事にどう使う(活かすか)」などの視点から講義振り返りを行っていただきます。ここでは受講生の振り返りコメントより、一部をご紹介します。
●講義内容に関するコメント
「8マトリックスやCEO-COO-CFOのトライアングルなど可視化をすることにより、関与先への共有を図れると共に、自分自身の立ち位置を明確化できるということが認識できたことが印象的でした」
「パートナーCFOになるために、当初は8つのアプローチを習得しなければと思っていましたが、全部はわかっておく必要があるが、全部出来る必要はない、専門分野を2つ3つ作って、あとは専門の方に振る形ができればよいということで、すこし肩の荷が下りた感じがします」
「改めて今までの自分の業務を8マトリックスに当てはめると、おおむね経験できていました。 今までそれを可視化できておらず、自分の強みとしての詳細な分析もできていなかったので、意識を変えてしっかり強みとして売っていきたいと思いました」
「P-CFOとして活動する事前準備として8マトリックスに自身のこれまでの経験やスキルを当てはめ、足りていない部分をどのように補うべきか(転職、パートタイム、資格取得etc)を考え、実際にスキルを身に着ける努力をすることにより、ビジネスマンとしての自分が向上できると感じた」
●仲間やネットワークに関するコメント
「すごい仲間が出来て刺激をたくさんもらいました。これから楽しみです!」
「印象に残ったことは、様々なバックボーンや職歴を持っている方々が参加されていること。クライアント(ディマンドサイド)からの要望が多いことは業務を通じて感じていたが、サプライサイドでもP-CFOに対する関心の高さがわかった。財務という枠を超えて総務、人事、営業など企業経営の根幹に関わる部分までサポートすることはCFO一個人では難しいが、周りと連携しながら対応できるような体制を構築する」
●次のアクションに関するコメント
「いきなりP-CFOになるのではなく、ファネルをしっかり設計してフロント・バックのサービスメニューの設計をしたうえで営業活動すること」
「まずは『PLCF改善』の領域はすぐにでもできそうなので、自身がやっている施策がPLCFにどのような影響を与えているかをクライアントと会話する機会を作る」
「『紹介の方程式』を成立させるために、HPの立上げ、またFaceBookの強化が急務と考えた」
●リピート受講生からのコメント
「昨年の課題であった、『リピート案件が少ない」は解消しました。一方、継続課題としてAやBもあります。独立直後は顧問契約獲得を優先していた面が強かったのですが、P-CFOブランドを活かして価値提供に軸足を置いた活動にシフトしていこうと思います」と、「P-CFOとして活動したからこそ抱える課題」についても共有いただきました。
さいごに
パートナーCFO養成塾第6期は6~11月の6か月間ですので、まだまだ始まったばかりです。これから養成塾や受講生の様子などお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!