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46%削減では私たちの未来は守れません。

 ※4月23日発表のプレスリリースを基に構成

 22日18時12分、菅首相により日本の新しい温室効果ガス削減目標を46%することが発表されました。

 小野りりあんとeriが行なっているPeaceful climate strike(以下PCS)として、この目標数値に対して強い憤りを感じています。歴史排出大国、つまり気候変動の原因を一番多く作ってきた国の一つである日本、そして、その結果としての気候変動の影響を一番早く、強く受ける国は日本ではありません。その日本の削減目標が、なぜ、全世界全ての国が最低でも目指すべきパリ協定の1.5℃目標に整合しなくて良いのでしょう?

 なぜ46%なのか、その数字の根拠は示されていません。これだけ国民の声が大きくなっていて、どうして説明義務がないのでしょう。

 今回私たちはPCSを通して、新たに繋がることの出来た人がたくさんいます。23日10時現在、共鳴のハンガーストライキに登録した人は500名を超えました。私たちは、このみんなの力を合わせる作業を続け、政府が無視することのできない大きさになるまで拡大していきます。

小野りりあん/eriからのコメント

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小野りりあん 気候アクティビスト/モデル

 46%という数字は、人が生き続けられる未来を守れません。私たちの生活を脅かす数字です。

 現実味があって日本が掲げられる数字は62%。しかも2030年までに石炭も原発もゼロは実現可能です。今年はG7やG20、COP26と日本は何度も世界相手に気候変動対策を提示しなければならない機会があります。科学に基づいた社会へと変化していくよう声を伝え続けていきましょう。道のりはまだ遠いけれど本当の力は「人々」にあります。生き続けられる未来のためにまずは、気候危機を止めましょう。


eri DEPT Company代表/デザイナー/アクティビスト

 "最低でもパリ協定の1.5度目標"にも全く整合せず、国民の安全を第一に考えられていない今回の46%という数字にただただ憤りを感じます。私たちがこれから生きられるか、生きられないかという切実な問題に対しての最大限の数字とは到底思えず、国民に対しての誠実性を全く感じられません。私たちすべての人へ安全な日本をください。

 菅首相は「世界の脱炭素をリードしていく」と発言していましたが、今回の削減目標はそれがポーズだったことを表しているのではないのでしょうか。そのために民主的に国民の意見をしっかりと聞き、Co2排出世界第五位として責任ある削減目標、62%以上引き上げ、高効率も含めたすべての石炭火力発電、未来の子供たちに多大な負担と危険性を残す原発のゼロを改めて強く求めます。生きられる未来をください。


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日本の気候変動対策の『これから』が『いま』決まります。気候正義アクティビスト小野りりあんとDEPT主宰eriの2人が4月17日〜23日にアクションを実施。19日〜23日はハンガーストライキ。温室効果ガス削減目標(NDC)60%以上への引き上げと、脱原発・石炭を求める平和的プロテスト。

Instagram:@pcs_tokyo
Twitter:@pcs_tokyo
Youtube:Peaceful climate strike
Web:https://p-c-s.tokyo/

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