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残骸の上を歩く

 日常、そう日常。

、見渡せば残骸が広がっています。楽しそうな残骸が、幸せそうな残骸が、こちらを見ているのです。なんでしょうね。充足していた何かの、残り香のような、残響のような、残景のような…残骸が。凄い言葉ですよね。「残骸」。残った骸ですよ。骸、むくろ、ムクロ。真っ白なんですかね?無黒、、つってね。

そんな残骸に囲まれてりゃ、あれ、私も残骸の一部なのかな、という謎の錯覚に陥ることもあります。謎ですよね。分かる人居ますかね?この感覚。居たらうれしいですな。理解し得なくても、そーなんだーー、と思って読んで頂ければ幸いです。

 自分の中にばかり残っていくものは、記憶とか過去ってやつですかね。次々死んでいくんですねぇ。急いても追いつけぬのは過去ばかりです。

 役者っておもしろいなって思うんです。えっ?急に話変わったって?大丈夫、繋がってんすよ、一応、おそらく、多分。なんでかっていうと、役者は自分より年上でも年下でも演じるじゃないですか。年上なんて未経験で未知だし。過去に至っては、戻れやしない若かりし頃の感覚を模索するわけですよ。まぁ、自分の過去を演じることでも無ければ、模索の方法は己の過去に限ったことではないのですけれど、それでも、ですよ。

 僕は今回の登場人物たちが、少し羨ましかったりします。和気あいあいとするわけでもなく。それでいて、どこか調和のとれたメンバー…だと思ってます!噛み合ってはないんすけどね。それに関しても、噛み合わないから距離を取るって単純な話でもなく、それをずっと心の片隅に抱えていたり、絡もうとするけど絡み方間違えたり…。でも、そのどちらも向き合おうとする副産物に過ぎないのでね、イライラするし、まどろっこしいけれど、彼らなら大丈夫だなって思えます。観た方にも、思ってもらえるといいな。

 あと、高校以前のワカモノたちにも観て頂きたいのですが、、高校生以降の人生歩んでる方々には、僕が羨ましく思うように、過ぎた高校時代に想い馳せながら観て頂くのもおもしろいかも、、ですっ。これは演劇だ、創作物だ、と思っても、、「自分はどうだったろう」「自分こんな感じだったらどうしたろう」みたいな!過ぎ去って捕まえないようのない何かも、想い馳せるのはきっと、有意義なこと、、じゃないかな、って思います。

全力で残骸踏み締めていきましょう!!

藤村でした。

https://youtu.be/LUNAYS9srIk

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