ジャパンスネークセンター に行ってきました! (ゆるい展示と毒蛇温室編)

【ご注意ください】
今回もヘビ、ヘビ写真、ヘビ毒などを含む、生々しい記述があります。
お楽しみいただける範囲でお読みいただければ幸いです。

展示室をぐるりと巡る途中で、白蛇観音(はくだかんのん)にもお参りしてきました。
パンフレットによると「研究や料理などで犠牲になった蛇たちを供養する為に建てられた」とのことで、おいしくいただいたマムシに思いを馳せながら。

大蛇温室は、その名のとおりボアやニシキヘビなどの大型の蛇がたくさん。
そういえば『星の王子さま』の新訳版では「ウワバミ」が「ボア」になっているものもあるようですね。
ゾウを呑んでいたあのウワバミと同種のものもいたのでしょうか。
大きい蛇ほど動かないのか、みんなじっとしていました。
爬虫類はなかなか動かないものが多いので、動いているとそれだけで展示室のアイドルになれます。

むっちむちです。怪我をしない程度に巻きつかれたいです。

ぐるりと毒蛇温室へ。
途中で通りかかる野外生態実験場では、マムシやシマヘビが放牧されているはずです。
残念ながら私が行ったときは、マムシは実験場のメンテナンスのため屋内展示、シマヘビも見つけられませんでした。
暑くて私が早々に屋内へ引っ込んでしまったせいもあるかもしれません。
ヘビたちもきっと暑くてどこかに引っ込んでいたはず……と思うことにします。

さて、毒蛇温室は薄暗い中に種々の毒蛇がひしめきあう恐ろしくも素敵な空間です。

ピントが甘いですが、確かタイパンのアルビノです。
こんなにかわいいのに猛毒です。

毒蛇を見るのは、もちろんぴったりと閉まったガラス越しですが、
そのガラスからさらに30cmくらい外側の床に、黄色いテープが。
……これはKEEP OUTのサインだったのでしょうか。
なんとなく踏み越えるのははばかられました。

ヘビの展示室の背後の壁には、それぞれのヘビ毒に関する説明が写真入りで掲示されています。
写真入りです。カラーです。
ヘビは好きですが痛いことは苦手な私がオブラートに包んで説明いたしますと、
赤かったり黒かったりネズミさんがめちゃっとなったりしていました。

あと、こうした有毒生物を見ている時って、「ここで地震があってガラスケースが割れたりしたら、確実に死ぬな……」と想像してしまいませんか。
水族館ならきっとミノカサゴもゴンズイも床でぴちぴちしていることでしょうし、クラゲはのびていることでしょうが、陸生の有毒生物は怖いですね。

そんなふうにぞわぞわしながらも、貴重なヘビたちをしっかり堪能してきました。

金網入りガラス越しのエジプトコブラ。
コブラらしい姿を見せてくれました。
多分これ威嚇のポーズなので、ひやひやしますが。
実は体が写真に収まりきっていません。

確かグリーンマンバです。
手前の柱はおそらくガムテープを剥がした跡なのですが、
場所が場所だけに……。

ちなみにここには日本の毒蛇、ハブやマムシやヤマカガシもいます。
採毒実験で予習しましたね!
マムシは食堂の生簀(?) と雰囲気が似ていたせいで「……おいしかったな」と思ってしまいました。
まさか毒蛇温室で、こんな水族館のアジやサバを見るような感想を抱くとは。
パネルを見るに、主に食用にされているのは、ニホンマムシではなく中国や韓国にいるタンビマムシのようです。

『星の王子さま』で最後に王子様を生まれ故郷へと帰した毒蛇は……と考えてしまいます。
全身が金色なのでアルビノかもしれませんね。
こうして考えてみると、『星の王子さま』は実はヘビ小説だったのではないでしょうか……!

そんなこんなで、ぐるりと園内を見終わりました。
売店ではヘビ革グッズやマムシエキス入りドリンク、指ハブ、白蛇観音のお守りなどが売られていました。

私が買ったのはヘビ写真のポストカード3枚。
ブラックマンバ、ヤマカガシのアルビノの赤ちゃん、アオダイショウの孵化シーンです。
このうち、ブラックマンバはヘビの抜け殻付きのものにしました!
日本でここ以外に手に入る気がしません……!

光沢のあるグレーの体色にくりっとした瞳、スマートな体つき。
そして威嚇のための真っ黒な口の中。
敏捷かつ猛毒。
神様が設定を盛りすぎたような生物ですが、好きです。

ちなみにこれを自慢したかったがために、8月19日のコミティアに持って行きました。
反応してくださった皆さま、ありがとうございます……!

そんなこんなで、ジャパンスネークセンターを堪能しました。
次はヘビのお食事シーンを見学したり、シマヘビ料理をいただきながらあのおじいちゃんともっとお話したりしたいです……!

万人におすすめできるとは言いませんが、他では見られないであろう毒ヘビが一堂に会しているので、毒ヘビ好きな方は楽しめるかと思います!

ちなみにとにかくヘビに触りたくて仕方のない方には、
よりアクセスの便利な「東京スネークセンター」もどうぞ。
こちらは原宿にあるヘビカフェ。1,000円ワンドリンク付きで時間無制限にヘビ空間にいられます。
追加料金でヘビアテンダントとのふれあいもできます。
ヘビアテンダントは全員無毒です。
ちなみに名前は似ていますが、ジャパンスネークセンターとは関係ないと思います。
時たま私も入り浸っています。

それでは、全3回にわたる記事をお読みいただき、ありがとうございました!
皆さまも、どうぞ楽しく安全なヘビライフをお過ごしください。

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