著者の猫好きが漏れ出している民俗学の本(『猫の王 猫伝承とその源流』(小島 瓔禮著)読書録)
猫愛が伝わってくる本が好きです。たとえば『ねこほぐし』や『猫語の教科書』、『猫語のノート』など。
書店をぶらついているときも、つい猫関連の本は手に取ってしまいます。
そんな感じで見つけたこの本。
表紙には正直かわいいとは言い難い猫又(河鍋暁斎筆)、文庫で全527ページというなかなかの分厚さ、参考文献もびっちり書かれた硬派な雰囲気……。
ですが、パラっと「はじめに」を読んで確信しました。これ、ネコちゃん大好き本です。
書き出し部分を引用すると、
まず、猫について語りたいあ