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人参細切りの10分間(初日)

人参の細切りがこんなに難しいだなんて、予想してなかった。人参とピーマンのナムルを作ろうと思った。理由は、最近お世話になっているエステで、自身の食生活を見直す機会があったからだ。具体的には栄養価や費用的にあまり良ろしくないコンビニ弁当や外食で、平日の晩御飯を済まさないように、作り置きを実践する為である。

とはいうものの、これまでカレーや肉野菜炒め程度しか、料理をしたことがない。人参1本を細切りにするだけでも、今回本当に大変だった。何なら作っている最中に、まるで飲食店で働いているかのように感じ、仕事で料理をしているのかと錯覚したほどであった。まさに下準備である。飲食業に僕は向いていないのであろう。また体を細かく動かす仕事も向いてないのであろう。

本題に戻るが、料理の中でも一番苦戦したのが、人参の細切りだ。私はクラシルというアプリの調理動画やレシピを読みながら、人参の下準備を行った。まずは、人参のヘタと先端を切り落とした。次は先端がついていた方向から、ヘタに向かってピーラーで皮をむいていく。ここまでは簡単で、準備はとても順調だった。ところがその後が大変だった。クラシルの動画では、人参を斜めに3mm幅に切っていたが、私がやると人参の両端の部分はまだいいものの、真ん中の部分は非常に面積の広い楕円形の人参が出来上がった。一番長い直径部分で5cmはありそうである。こんなに大きくなって大丈夫かと心配に思いながら、とりあえずは1本の人参を切り終えた。

そのあと、クラシルの調理動画では、切った人参1枚1枚をきれいに半分ずつ重なるように並べて、3mm幅の細切りにしていた。私もそれを真似して、人参1枚1枚をまな板の上に半分ずつ重なるように並べていくが、どうやっても見本通りに綺麗に並べることが出来ない。そこで少し落ち込んだ。
そしてとりあえず3mm幅で切っていくが、うまく細切りにできない。太切りになってしまう時もあり、切った人参のサイズが全然バラバラである。また、細切り自体に慣れておらず、50回くらい切ったところで、非常に精神的に疲れてしまった。調理をしていたのが、22時ころだったのも影響していると思うが、私は1本の人参を完全に細切りにできずに、心が折れてしまった。そして、まだ切れていない人参を皿に移し、ラップに包んで冷蔵庫に保存した。現実逃避ではなく一時撤退である。そして、一旦寝ることにした。

あ〜料理ムズイ…

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