(所感)NEEDY GIRL OVERDOSE
Trueエンドっぽいのを見たのですが、どうやら全ルートを埋めると更にいいことがあるらしいので後でもうちょい遊びたいと思います。ひみつのことも読めてないし。ですが、ひとまず感想を書いちゃいます。💖ネタバレありです💖
ジャンル、最初遊んでるときはノベルゲームだと思ってましたが、何回も遊ぶうちに本作はシミュレーションゲームの側面が強いことに気付きました。こっちは数字を気にして完璧にスケジュールをこなしているのに、あめちゃんがヘラって勝手に寝るのは正にメンヘラシミュレーター。
それから、Win2000くらいのレトロモチーフとか、暴力音楽とか、ビジュアル・サウンドはドドドストライクでした。UIとデザインが融合してるのって最高だよね。ミニマムながらオタクのツボを抑えているところは、インディーゲームならでは。
正解:Do You Love Me?
色々なオチがEDとして用意されてる中で、正解が何かはとっても楽しみだったのですが、本作の正解が「バランス」なのはちょっとびっくりしました。シミュレーションゲームなんだから大抵はバランスよく進めるもので、こうなるのは分かりそうな気もしますが、もうちょっと意地悪だと思ってました。タイトルとも違うし。
でも、数値設定には皮肉というか、悪意があったように思えます。アイドルなんてまともには売れるのは無理だよと言わんばかりの調整。100万超えるためには、継続して配信するのが何より大事だし、初動でエロでバズらないとほぼ無理。そんな中でまともにストレス管理するならキメざるを得ないという恐ろしい設定。薬やってハッピーエンドに到達できるとは思わないでしょ…
フィクションとしてのメンヘラ
あめちゃんは実在するのか。遊んでいて思ったのがこの、OD・Kawaii・メンヘラってキャラ属性としてテンプレだなーと。チェックシャツ鉢巻オタクみたいな感じで、一周回って誰も傷付けないジョークになってるなら幸せな世界じゃん、と思った。
一方でモデルがいるんじゃないの、という気もしていて、何故かというと、にゃるら氏の不安定さが実体験としてシナリオに滲み出ているのを感じるからです。しかも、この属性の人に関する解像度が上がっている気がして、フォローしてる絵師がぽいなーとか、電車で見かけた彼氏と「おでかけ」している人がぽいなーとか、変に偏見を持って見てしまっていそうで怖いです。
ごめんね画面から出られないの
最近のインターネット懐古趣味って、やっぱりみんなどこかで窮屈さを感じているからなんでしょうか。ただ、こういうものがあると、インターネットをやってきてよかったなと少しは思えます。ありがとうございました。
糸冬
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制作・著作 NHK
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