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毒になるクソ映画

今日のTwitterのトレンドで、とある映画がクソ扱いされているのを見た。自分は観ていないので何とも言えないのだが、おそらく本当につまらないんだろう。

クソ映画というと、少し前に上映していた、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を思い出す。この映画、レビューサイトを観ても平均★2.5くらいだし、周りもクソ映画だと言う。なぜクソ映画扱いされているかというと、おそらく、ヒロインが何考えているのか分からないとか、中学生男子共が幼稚だとか、結末が濁されているところが、観終わったあとの消化不良を引き起こすからだろう。

マイナスポイントにキャストの棒読みというのもあるんだけど、それは後付けの理由だと思う。何かモヤモヤを感じた時に、否定する理由として後付けの言い訳で自分を信じ込ませてしまいがちなアレ。ちなみに自分は、棒読みが中学生男子の幼稚さに繋がっていい味出してたと思う。

実際、自分が観た時も映画館を出て、は?となったし、隣の友達と顔を見合わせて苦笑いした記憶がある。当時は君の名は。によるアニメ映画ブームで、それに一石を投じたかったんだろうというのは分かったけど、映画の意図は正直全く分からなかった。でも、これをつまらないとするのは自分が浅いようで悔しかったので、友達とあーだこーだ話して、調べて、原作があることを知って、なんとか理解しようとした。数時間話して、やりたいことの雰囲気くらいは分かって、でもやっぱり意味分からなかった。しかし、家に着いた頃には、なんだかこの作品が面白いんじゃないかと思えた。

結果的に、この映画は、考える時間込みで楽しかったし、これが体験だということを教えてくれたという意味では素晴らしい映画だった。この時、感想をnoteに書き出すとか、友達と語らうとか、人の感想を読むとか、バックグラウンドを知るとか、体験としての楽しみ方が好きになった。

つまり言いたいのは、クソ映画にもいろいろあって、毒にはなるクソ映画は悪くないということ。本当のクソ映画は毒にも薬にもならないやつ。

いや、まあでも多分トレンド入りしたやつは本物のクソ映画なんだと思う。

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