見出し画像

ブレイブストーリー / ショーシャンクの空に

ブレイブストーリーという映画を観て不思議な体験をしました。宮部みゆき原作、2006年上映のアニメ映画です。たまたま集まった友人全員がリアルタイムで観ていて、懐かしいねと話題になったので視聴することにしました。

当時僕は小学生低学年くらいで、親に連れられて映画館で観たんですが、シーンを少し覚えているだけで、ストーリーすらほとんど記憶にありませんでした。なんとなく面白かった気はしたんですが、小学生の記憶なんて当てにならんなと思っていました。

ところが、いざ観てみると、自分でも不思議なくらい、異様なほどに泣けました。序盤も序盤、お母さんが倒れるところで既に目頭は熱くなるし、終盤のシーン、どうしようもないほど涙が出てくる。普段、作品で感動して泣くってことがほとんどなくて、しかも溢れるほどの涙なんて高校生くらいから数えるほどしかなかったのです。

これを観て、僕は幼少期に、脳味噌を、「この作品が面白いと思う脳味噌の形」にされたんじゃないかと思いました。全てを悟っている大人より大人な主人公、それと猫耳の女の子。この人たち、僕の中に型として存在するような気がします。覚えてはいなかったけれど、密かに爪痕を残すことってあるんだなあ、と驚きました。



「ショーシャンクの空に」を観ました。IMDbというレヴューサイトで1位を取るほどの不朽の名作らしいです。確かに面白かったです。結構あっさりしているというか、塩ラーメンみたいな映画でした。終わり方がとにかくすっきりでカタルシス~なので、視聴後に引っかかるものは無かったです。確かに面白かったんだけど…これって面白いの?いい映画ってそういうもの?

ただ、色褪せていないかと言えばそんなこともなく、当時の空気感を知っている人にしか楽しめない何かはあるんだろうな、というのは、昔の作品を観るたびに思います。とある死亡シーンはそこまでやる?というくらい惨いし、これは当たり前なんですが、トリックなんてもうドドドド定番で笑っちゃいました。これが元ネタだったんですね。

どんな名作もリアルタイムの空気感で観ないと体験として質が下がるというのは良く思っていて、エヴァも時オカも、当時の空気感で体験出来たらどんなに良かったか。真に不朽の名作であるには、ベクター線のような、構造だけを保存してその時代の方法で再現できるようなものがいいのかなあ、という感想で終わりです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?