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車載電池、循環利用を整備せよ

(記事前文)脱炭素をめぐって資源争奪の激化が予想される中、蓄電池の再利用や電池部材のリサイクルに向けた動きが活発化している。非鉄業界で蓄電池の重要部材である希少金属(レアメタル)のリサイクル技術の開発が進むほか、自動車メーカーや商社などにも再利用に向けた動きが広がる。・・・

上記記事の書き出しであるが、非常に興味深い内容である。個人的にコメント欄も面白かったので、付随的に記録する。

A氏「日本は金属鉱物資源輸入できなくなるといくら大企業でも成り立たないでしょう、いわゆる日本沈没ですね。あらゆる廃車輛の海外輸出、中古輸出含め、海外輸出のザル行為を書類行政が見逃している実態は、国家存亡に関わることをしている認識をリセットして、産業会はすべての行為をリセットすべきとおもいますよ。現在の材料使って販売するプロセスから、リサイクル材料作って、生産販売して、原料にリサイクルするビジネススタイルの社会を日本は構築すべきです」

感想)これは私も思う。廃車両には今後電炉が普及したさいに重要となる金属スクラップや、電池であれば貴重なレアメタル、さらに言うと、電子機器類に含まれる貴金属を輸出していることになる。こうした事態は早期に是正できる仕組みづくりが必要になる。かといって、現実的にはコストがバージンよりも高くなるので落とし所が難しい。

B氏「電池の海外流出の規制と言っても阿呆な議員が多いから余程働き掛けないと中々、法案が出来る事が難しい。是だけの数々の国民の要望や指摘が有っても議員は権力闘争に時間を費やしている。他国による土地買収、先端技術の流出防止、農産物の技術流出等数えたら切りがないが、全てが後手で有る。将来の日本の食いぶちをいとも簡単に他国に使われるこの現状は非常に問題が有る。日本が今のように国民が飢餓に見舞われないのは輸出で稼いだ金で海外から食料を調達出来る資金が有るからで、金の切れ目が運命のけれ目でも有る。その術を易々と海外に流出や漏洩で自身の将来を危険に晒している。此処は業界団体が強引にても法案を作るよう圧力を掛けるべきだ」

感想)少々過激だが、こういう論にありがちなのは、日本の技術はすでに特許申請されているから技術流出も何も・・・と毎回思っている。ようは技術があっても商品力がなければ没落する。

C氏「3年位前に大阪の電池のリサイクル工場で仕事したことあるよ。記事では簡単に書いてあるけどこれがなかなか大変で、ほぼ手作業。車載バッテリーはバッテリー本体を分解して中の電池を取り出すわけなんだけど、何かに接触させると直ぐに発火するするで結構おっかない。普通の電池も正極材、負極材、セパレーター外側の金属と分けないといけないわ、負極材を扱うと真っ黒になるわで半分以上は手作業ですよ」

感想)電池を取り出す作業は本当に危険だ。電池が残っていれば、発火する可能性があるから放電させる必要がある。これを自動化する動きが広がっています。

D氏「国内でリサイクルされることと国内でリサイクルされる際の買取価格がある程度保障されてることこれが肝心だと思う。EVはバッテリー寿命が来たら価値が急落する問題があるが、使用済みバッテリーが例えば10万円で買い取られるなら国内での中古EVは価値が維持されるし、海外にバッテリーごと持っていかれるリスクも減る。
中古の価値が暴落しなければEVのトータルコストも変わってくる。トータルコストが下がれば、ある程度限定された用途であれば導入する人は増える。補助金に税金がかかる・・・といってもそれがリサイクル労働者の賃金になり、資源輸入量が減るのであれば全体としては豊かになる。まぁリサイクル業が効率的に出来ればの話だけど」

感想)その通りです。効率的にできるのかがカギだ。

F氏「欧州機構はすでにいったんEU圏内に入ったレアアースを含む製品、部品はEU圏外に出さない規制を出してるぞ。そこに使うレアアースも人権問題や紛争地域からのものは採用しないことも国を名指しで指名している。(実態は?だけどね)
政府がやる事ってそうゆう事じゃないの?
マスゴミはこうゆう話の最後はかならず政府の支援が必要で結論づけて終わり。すでに海外のLiBリサイクル会社は独自にエコシステムつくっているしリサイクル専業会社は上場しているところもあれば時価総額3000億円超のユニコーンもいるぞ。さっさとやれよ。」

感想)これは・・・ぐうの音も出ない。たしかに「産学連携」とか「補助金」とか枕詞のように使うけど、やっぱり自立したリサイクル回収システムを企業自ら構築することが重要になる。それを消費者も受け入れる必要がある。どうして日本企業は行動が遅いのか。

G氏「EVの記事になると、バッテリーがリサイクル技術もなく問題になるので、EVはダメだコメントをつける人が必ず出てきますが、こちらは現状を伝える良い記事だと思います。
米国でも大分前からスタートアップ企業も色々取り組んでいることも合わせ伝えてもらえると良かったですね。「問題を解決する」は飯のタネの基本なので、さまざまな形で使用済みバッテリーの活用が広がるでしょうね。プリウスのバッテリーの寿命(補器類を含む)は一般的に20万キロと言われて
いますが、これらについての廃車後の利用についての記事も望みたいですね。」

感想)これまでは廃棄せざるをえなかったと聞くけど、世の中が変わってきているのを伝えるのもメディアの役割ですね

H氏「ハイブリッド車の解体現場でバッテリーをリサイクルに回しているのは一部の会社のみ。海外ブローカーがプリウスバッテリーを買い漁って輸出、リユースしてる。
リサイクルルート⇒0円~3000円
海外ブローカー⇒1~2万円前後 これが現実。

感想)こんな裏事情を聞けるから面白い。リサイクルなんでこんなにやすいのか。処理費がかかるし、人件費も高いからでしょう。


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