わたしのギラヴァンツ戦評|北九州 vs 藤枝 : 第7節(2022/04/29)
はじめに
この記事を書く目的
筆者がサッカーを”観る”目を養いたい
戦術的な見方での楽しみも知ってもらえると嬉しい
お願い
筆者はただの素人サッカーファンです。多分に個人的見解が含まれますので、ご了承ください。「こんな見方もあるんだな〜」ぐらいに受け取ってもらえると嬉しいです。
観戦記録
どうしても気になる失い方と守備
前半戦は攻め込まれる展開が続き、苦しい時間でした。
相手が横幅を広く使って、サイドチェンジを入れながら4バックの隙間(特にCB,SB間)を作られるパターンが多かったように見えました。
相手のフィニッシュの質に助けられた部分もありますが、それでもあの内容の中、失点0で抑えて前半を終えられたのは良かったかなと思います。
ただ試合を通して、嫌な失い方が気になりますね…
しっかり繋いで、陣形を維持しながら相手を押し込むことを目指しているとするならば1列2列目間、特に自陣で失うパターンは対策していきたいです。
中でも特に気になる「ビルドアップ時のサイドバックはどう打開すべきなのか」について少し考えてみました。(ギラヴァンツだと今節は藤原や藤谷が保持した時が多いです)
こんなシーン、最近よく見ませんか?
ビルドアップしていきたいんだけれど、相手のハイプレスがガッチリはまって前の選択肢が消される。結果的にGKかCB、つまり横か後ろかしかないという場面。
このシーンが生まれること自体が悪いかというとそういうわけでもないのですが、こんな場面から綺麗に相手を剥がしていく技術力を求められるのかという点には少し疑問が残ります。
それでもポゼッション優位とビルドアップを続けるのであれば、パスを速く回す必要があるのではないでしょうか。当然自陣で早くパスを回す技術が求められるのでミスは増えますし、ミスすれば一気に失点の危険が生まれます。そのリスクを上回るメリットを今のサッカーで享受できているのでしょうか?
良いポジショニングは取れているのだろうか
後半の入りはパスも走りギラヴァンツらしい連携でライン間でパスを受けながら前進していきシュートまで持っていくシーンも多くありました。
ところが失点してからは距離感が悪いのか強引な攻撃が続きました。
早めのクロスやロングボールでの裏狙い。当然目的はゴールなので決まればそれでいいのですが、現在公式戦4試合ノーゴールが続いています…😭
個人的にはスペースに顔を出す動きが激減したように見えました。それが守備の噛み合わせなのか、体力的なものなのかは分かりませんが結果的に強引な攻撃パターンになってしまいました。
なぜスペースに顔を出す動きが大事かというと、「ボールを保持しながら前進する」という前提の場合、
①味方の選択肢を作る
②相手守備ラインを引き出すことでスペースを作る
ことができるからです。逆にいうと足が止まると選択肢が減り、相手守備ラインも崩れないのでロングボールをゴール前に放るしかなくなるんですね。
①味方の選択肢を作る
については、相手守備の側からするとボール保持チームの足が止まれば単純にマンマークしてしまえば11vs11のサッカーでは守れてしまいますもんね。(個人技で押し切れる選手がいれば別ですが)
そういう意味でも相手守備への認知的負荷をかける、そしてボール保持者へのパス選択肢を作り続けるためのスペースに顔を出す動きが必要です。
②相手守備ラインを引き出すことでスペースを作る
は、最終ラインのDFを吊り出すことでそのスペースに味方が入っていくシーンがわかりやすいかと思います。
この図ではボールを受けることで作っていますが、ボールはもらえなくても言いわけです。相手DFが釣り出されればいいので。
釣り出されなければ、フリーでボールを受けて前を向けますし、そういう動きをするだけで相手DFに二者択一を迫れるわけです。
今節の後半にはこういったアタッキングサードでの駆け引きをしながらボール保持しつつ相手を崩すようなシーンはあまり見られなかったように思います。
最後に
ついに天皇杯含めると公式戦4試合連続無得点となりました…
J2復帰への道のりもまだまだ厳しそうですね…
天野監督がどういった策を打ってくるのか、個人的には楽しみにしています。
凍えながら現地観戦した方もDAZN観戦の方もお疲れ様でした!
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