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知恵者とコミュ(4)会話のコツ パート2

 前回、会話のコツを書いてみたが、まだ少し判然としない人のために、会話を続けるコツを細かく書き表すことにした。暇な人は見ていってほしい。
 前回は会話は存在者と存在であるということを言ったが、それだけだとまだとっつきにくい印象を与える人に、四つのキーワードを伝えておこうと思う。このキーワードは一つ一つが独立していて、話すきっかけやつなぎに使えるはずだから、重宝するといい。
 まず、最初は、「主体性」である。この意味は、単純に行ってしまえば「なにかをすること」である。要するに何かをした思い出を話すということだ。昨日野球観戦に行ってきたという特別な内容から、今日は実は好きなテレビがあるから楽しみなんだという普通の会話まで、内容は多岐にわたるが、自分のしたことは相手のしていないことだから話しやすい。相手が新しい情報を求めていることは多いので、特にあなたの内容を聞きたい相手にはこれはお勧めである。
 次にお勧めするのが、「確認性」である。これは五感のことを意味する。五感とは、見る、聞く、触る、嗅ぐ、味わうの感覚のことである。特長的なものごとを取り立てて言うことで話題が広がる。君のお弁当は日の丸みたいだねから、このゴッホの絵は見る人を驚かせるねのようなことまで話すことができる。できれば感想も言えるといい。感想のコツは、まず善い悪いに感想の対象を分類する。そこからどうしてそう思ったのかを考えて、その考えた内容にふさわしい形容詞などを持ってくる。例えば、このハンバーグはいい→かつおぶしのだしが効いているから→日本風でうまいとこのような具合だ。
 さらに、「合理性」も肝心なものだ。これは学校や会社での勉強仕事や決まりのことを言う。例えば、次の時間割は体育だから着替えよう、山田君、これ資料作っておいてくれ、などの会話のことだ。ここを広げられると会話のきっかけとして使える。体育か、いいな、今日は晴れだから絶好のサッカー日和だぞ。はい、部長、いい資料が作れるように頑張ります。こういった具合である。これはあまり楽しそうな雰囲気が出てこないように感じるかもしれないが、話のきっかけにはとても使える一幕だから、使うといい。
 最後にお話しするのが、「論理性」である。これは、ごく簡単に行ってしまうと、「相手の言っていることを繰り返し、同じことを言い、論理的につなげる」と言ったものだ。例えば、リンゴがあるねと来たら、そうだね赤くておいしそうなリンゴだね、とこれだけでも会話というものはできるものである。リンゴが赤いのは当たり前だが、改めて言うと相手の意見を尊重しているようでとても居心地がよくなる。論理性は論理学全てが対象になるものだから、よく勉強してうまく使えば、話のつなぎに大変有効だ。
 以上をうまく使って、会話を楽しんでもらえればいいと思う。

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