君の名は。

さて今日は、私がなんの治療中で更年期になっているのか？のお話をさせていただこうと思います。

そう、君の名は、卵巣子宮内膜症性嚢胞。
いわゆる「チョコレート嚢胞（のうほう）」というやつです。
（私は普段「チョコ坊」と某キャラのように呼んでいます。）

これは、「卵巣嚢胞（のうほう）」や「卵巣嚢腫（のうしゅ）」と呼ばれる病気の一種で、平たく言うと、卵巣（通常３cm程度）が水風船のように膨らむ病気です。（参考：卵巣嚢腫とは/株式会社日立保険サービス）

私の場合は、2021年4月時点で左の卵巣が9cm弱になっています。
（赤ちゃんだったら妊娠3ヶ月ぐらいですね。りんごぐらいの大きさ。）

この水風船の中身が、ネバネバやサラサラの液体だったり、髪や骨、歯が入っていたりと（怖い…）いろいろ種類があるのですが、私の場合は子宮内膜症が原因で、水風船の中に古い血液がどんどん溜まってしまい、それがチョコレート色だから「チョコレート嚢胞」と呼ばれているそうです。

実はこの「子宮内膜症が原因」というところが厄介な話で、本来、子宮内膜はその名の通り子宮腔にできて、使われなければ生理で定期的に排出されるものですが……
子宮内膜症は、何故か卵巣や他の臓器（胃腸や肺など）に内膜が生成されてしまい、排出できずに増殖して身体に不具合を起こす、という謎の病気です。（なぜ他の臓器に転移するかは未だにわかっていないらしいです。）

つまり、生理が来るたびに悪化していく！！！

そんな理由で、今はチョコ坊の成長を止めるために、生理を止める薬（黄体ホルモン剤のディナゲスト）を飲んでいて、絶賛更年期ライフを送っています。

子宮内膜症は、今や女性の10人に1人が掛かるもので、生理痛や腰痛、PMS、不妊症や卵巣がんなどの原因にもなる病気です。

今この記事を読んでくださっている方で、生理痛やPMSが酷い、または「年々生理痛やPMSが重くなって来ている…？」と感じている方はいませんか？
そんな方は、ぜひ一度婦人科に行ってみてください。（行きづらいと思うけど！！！）

私も、年々生理痛が酷くなってきて、毎年受けている会社の健康診断に、軽い気持ちで初めてオプションの婦人科検診（2000円）を付けたことで、病気を知ることができました。

子宮内膜症は、「生理痛はみんな我慢している」「親も生理痛が酷かったから遺伝かな？」などの思い込みで病院に行かずに放置して悪化し、知らないうちに子宮腺筋症や卵巣嚢胞などになってしまって、ある日激痛で病院に運び込まれて初めて病気が発覚するケースも多いそうです。（不妊治療中に発覚するケースも）

一方で、この病気を調べていると、せっかく婦人科を受診しても「生理痛は、痛み止め飲んで我慢できるレベルなら治療は必要ない」などと先生に言われてしまい、長年重いPMSや生理痛に苦しんで、数々の病院を渡り歩いてやっと薬を処方してもらえた…という方もいるようです。

癌化までしなければ、命に関わる可能性は低い病気ですが、「ちゃんと診てくれる先生に出会えるか？」という部分でかなりその先の日常生活の明暗が分かれる病気のようです。
もし、一度受診していいアドバイスが受けられなかった方は、諦めずに他の病院を受診してみてください。

今日は随分と長くお話してしまいました。

次回は、これまでの経緯か、今後の治療について書こうかな…

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました！

どうか、みなさんお元気で…